生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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UMSオンコロジークリニックのセカンドオピニオンを受けたときの記録を再現する〜その2〜

「その1」はこちら↓ 

blueguitar.hatenablog.com

 

今日は、2008年4月29日の日記から。

この頃の私は、某大手金融会社の子会社に派遣で勤務していました。

 

お昼前から3時間ほど抜けることをお願いして、茅場町から信濃町まで向かいました。

名称などは、当時のままにしてあります。

 

********************

派遣先の会社を中抜けして外出。

いざ慶應病院へ。

…のはずだったが、前日に変更の連絡があり、明治記念館へ向かう。

セカンドオピニオンを聞きに、信濃町初上陸。


元・慶應病院放射線科で、現在は鹿児島市内で、 厚地記念病院内のUASオンコロジーセンターを運営する植松稔先生。

 

世界初からだに優しい高精度がん治療 ピンポイント照射25年間の軌跡

世界初からだに優しい高精度がん治療 ピンポイント照射25年間の軌跡



厳かな庭園を眺めるロビーのソファで対面。
資料に一通り目を通す植松医師。


「我々の所で治療したい意向だということでよろしいですか」

そう言われると、『え、どうしようか』と思ってしまう。


しかし、現在の主治医のもとで治療する気にはなかなかなれない。

Yesの返答をしておく。

鹿児島に6週間滞在してもらうことになるという。

乳がんだったらどうしよう?』と調べていく中で、 この治療法を見つけたブログに、こう書いてあった。

******************** 引用始まり ********************

治療期間は短いので旅行気分で鹿児島へ行ってしまおう!というのもひとつの考え方(皆さん、お休みには海外旅行や遠方に行きますよね。命がかかっているがん治療ですから、海外旅行に一回行ったと思えば安いものですヨ)。

******************** 引用終わり ********************

そうだよな。
土日は治療がないから地元に帰る人もいるというし。
だったら実家にもたまに帰れるし。
その点に関しては異論もためらいもない。


薄く抗がん剤を使う必要があるかもしれないらしい。
『うすく』と言われて、わたしはカルピスを想像してしまった。
他の患者さんが50としたら、わたしは10とか、そんな意味合いらしい。


抗がん剤の影響などにより、生殖機能に影響が出ることも考えられると何かで読んだのだが、 大丈夫かと主治医に尋ねたら、
“その後のホルモン治療で、8割の人が生理が戻ってくる”
と言われた。

…ということを話した。


「その話を聴くだけでも、
 抗がん剤のことをよくわかっていないなと思う。
 そもそも抗がん剤は卵巣や子宮に影響は及ぼさない。
 男性は影響出るけどね」


わかっていないのは私もだけどね。

素人だし。

あんまり勉強しないことにしたの。

頭でっかちになっちゃうから。


だけど。

そういや、入院中の診察が終わって数時間後、病室に現れた主治医、
「さっき渡し忘れたから」

と言って、抗がん剤に関する資料やQ&Aを3つほど届けに来ただけだった。
たしかにあの病院では、化学療法は違う先生になるんだけどね…

 

********************

 

ちなみに、当時は子どもが欲しいと思っていた私ですが、翌年に結婚したものの、妊活はなんとなく立ち消えになってしまいました。

 

そんなことよりも、場所ですよ、セカンドオピニオンの場所。

 

噂によると、私と一緒に治療受けていた人の中には、平和島かどこか、都内のマンションの一室を案内されたと言う人が数名いました。

 

しかし私の場合は、急な予定変更もあったせいなのか、明治記念館のロビーでした。

慶應病院の近くにある結婚式場です。

 

入っていったら早速「ご婚礼のご相談ですか?」と係の人に言われてしまいました。

なんだか恥ずかしかったな。

 

いまはどこでやっているんだろう。

それぞれの都合もあるだろうけど、鹿児島で話をすることになるのかな。

数年前、植松先生にお会いした乳がん仲間に聞いたところ、いまではほとんど鹿児島にいて、東京に戻ることは少なくなったらしい。

 

九州の方や、関東にお住まいの方だと、相談にも行きやすいですよね。

そこらへんは、もっと詳しく書いている方がいらっしゃるはずです。

探してみてください。

 

切羽詰まっている人は、今すぐUMSオンコロジークリニックに相談してみてください。

このブログは、治療から12年経った人の思い出話を書いているものなのでね。

 

だけど、焦らずしっかりと治療法を吟味すれば、私みたいにこうして12年後も、のんびりブログなんか書いちゃってる人生が待っている。

…かもしれませんよ。

 

セカンドオピニオンでのやり取りは、まだもう少し続きます。

 

続き↓ 

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