生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

MENU

鹿児島に到着、さっそく治療1回目、わくわくと不安が入り混じるスタート〜その2〜

2008年6月4日の日記をもう少し。

前回のお話はここからどうぞ↓

鹿児島に到着、さっそく治療1回目、わくわくと不安が入り混じるスタート - 生きた証をつらつらと

 

早朝から羽田を出て、お昼頃に鹿児島へ到着。

そのまま提携している病院へ行き、診察を済ませて、ついにUMSオンコロジークリニックへ。

植松先生の診察を終えたところから始まります。

 

(※このブログでは、名称等を当時のまま表記しています)

********************

ついに放射線の治療。

旅館の大広間くらいの広さに、無機質な設備が鎮座する。

ロボットアニメに出てくる要塞みたい。

わくわく。


技師さんたちも白衣ではなく、シャツにネクタイ。

治療台に横たわり、言われるがまま腕をバンザイとかさせられる。


何をやらされているか、何が起きているか、さっぱりわからない。

時折、患部にテープを貼られたり、何か点々とした感触があるが、きっとペンか何かで印をつけているんだろう。


わたしを乗せた台は、そのまま真横へスライドして、次の機械へ移動していく。

あぁぁ…

回転ずしって、こんな気持ちなのかな。

天井が真横に動いていくんだもん。

腹にかけられたバスタオルは、すしネタさながら。

白いタオルだから、今日のネタはさしづめイカってところか。


30分ほどで、すしネタはベルトコンベアから下ろされた。

食べられたわけじゃないけど。

CT検査をやって、翌日のPETの説明を受けて、夕方に終了。

 

夕食後、銭湯に行って、今日の移動の疲れを洗い流す。

鹿児島は温泉パラダイス。銭湯もみんな温泉だもんね。

まだ1日目。

これから忙しくなるんだろか。

テンパったまんま、明日に備えて早く寝ることにする。


あぁ、今日は3時間しか寝てないや。

きっと爆睡だな、こりゃ。

********************

たしか、第1便のフライトで鹿児島空港へ行き、1時間ほどで鹿児島市の中心地、天文館に到着しました。

 

提携先の病院での診察を終え、午後から本格的に治療開始したのですが、初日でもあるので、必要な検査も受けなければならなかったんですね。

 

翌朝もPETの検査を受けるため、早起きしなければならず、とっとと寝ました。

 

それから、入院しているとはいえ、基本的に外出は自由でした。

なので、市内の観光スポットを巡ったりしていたのですが、やはり鹿児島での楽しみは温泉でした。

 

鹿児島市内には銭湯がたくさんあります。

銭湯マップみたいなものをもらったんだけど、いまもあるのかな。

それを見て、2か月で全部回ってやる!などと思っていたけれど、結局は一番近場の銭湯ばかり行くようになってしまいましたが。

 

鹿児島県公衆浴場業生活衛生同業組合 のHPがありました。

鹿児島市内だけでも→ 鹿児島市支部:かごしま銭湯・温泉郷 こんなにあるのか!てなくらいの数です。

全制覇しとけばよかったなぁ。

知られざる地元の名泉 005 鹿児島県の温泉

知られざる地元の名泉 005 鹿児島県の温泉

 

 

がんの治療中とはいえ、基本的には元気なので、治療の順番が来る以外は遊んでいました。

都合がつけば、日帰り旅行も楽しむことができました。

この翌月には屋久島に1泊旅行にも行けました。

(いまは行動制限が少し厳しくなったような噂も聞きますが……)

 

そこまでアクティブに動けないとしても、鹿児島での治療生活は、のんびりお気楽に過ごせる場所がたくさんあります。

 

おいしいものを探したり、美術館を巡ったり、市内の端から端まで、ゆっくりと治療期間を楽しんでみるのもいいかもしれません。

私はいつの間にか、滞在のついでに治療に行くような感覚になってしまっていました(笑)

 

いま思えば、温泉よりも食べてばっかりだったな……

食べ歩き Vol.16 (鹿児島いい店うまい店シリーズ)

食べ歩き Vol.16 (鹿児島いい店うまい店シリーズ)

 

 

ここに出てくるカフェに居座ってたりもしました。

長居してすみませんでした……

鹿児島カフェ散歩

鹿児島カフェ散歩

 

 

ラーメンもたくさんありますね〜。

がん患者とは思えないくらい、体重増えたかな。

滞在中に3kgくらい太ったんじゃなかったかな(汗)

 

それくらい、明るく楽しい治療生活なのでした。

治療の侵襲負担が少ないだけでなく、こうした点においてもすばらしいのが、このUMSオンコロジークリニックでの治療をおすすめする理由です。

 

がんに限らず、病気となると、ただでさえ落ち込みがちになります。

その目を少しでも違う方向に向けることができたのも、たくさんの楽しみを選ぶことが出来たからだと思います。

 

まだまだ初日。

これから2ヶ月の間で、いろんなことが起きます。

お気楽がん治療日記、もう少しおつきあいください。