生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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UMSオンコロジークリニックでの治療時間以外を有意義に過ごす

前回の記録は、↓こちらから読めます。 

引き続き、治療5日目、2008年6月7日の日記から。

 

(※このブログでは、名称等を当時のまま表記しています)

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考えあぐねていたら寝てしまった。

おっと、治療の時間だ。

土曜は照射のみ午前中だけ。

技師さんが一人だけでやるんだって。すげぇ。

雨が降っているせいもあって、出かけるのが億劫。

元気がないわけじゃないけれど。

こりゃ、晴耕雨読だ。

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晴耕雨読(セイコウウドク)とは - コトバンク

せいこう‐うどく〔セイカウ‐〕【晴耕雨読

[名](スル)
晴れた日には田畑を耕し、雨の日には家にこもって読書をすること。悠々自適の生活を送ることをいう。

 

 

UASオンコロジーセンター(現 UMSオンコロジークリニック)での治療期間の2ヶ月、悠々自適とまではいかないけれど、読書三昧でもありました。

 

東京の自宅から、30冊くらいの本を持参していましたが、もちろん鹿児島にも書店はありますから、持ってきた本がつまらなかったり、新しい本が欲しくなったら、買いに行くこともできました。

 

クリニックの近くにもBOOK OFF があって、読んだ本を売ったり、そこでまた違う本を買ったりしていましたっけ。

たしか、ここだったかな。

まさか病院に入院しているから、病室まで買い取りに来てとも言えず、ちまちまと数冊ずつを持ち込んでいましたけど。

 

あとは、ジュンク堂にもよく行っていましたっけ。

そして、読書についても、ちょっと書いていました。

 

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常に並行して3冊くらいの本を読んでいる。
その中の1冊が内容が濃くて、なかなか終わらない。


医学博士が食や呼吸、薬品、代替療法シャーマニズムなど、現代医学や西洋医学にとらわれず、精神性や霊性まで網羅し、医師ならではの視点で治癒への道を具体的に説いたベストセラー。

 

3年前にも、読もうとして探していたのに、そのときは見つからなかった。
やはり、いま出会うべくして出会ったものなのだろう。

 

初版が1993年だから、情報がやや古い部分もある。

放射線や化学療法に関する記述が、あまりいいことは載っていない。

これに書かれているまんまのやり方なら、わたしも避けていたはず。

医学って、まさに日進月歩なんだ。

 

また、舞茸が珍しいきのことして書かれていたりする。

現在の舞茸の隆盛をみるまでに、郷ひろみが貢献したりしたことを、彼は予想できたであろうか。


時間に余裕があることも手伝って、読書量が半端じゃない。

これからもわたしの情報の取捨選択能力は、こうして培われていくのかだろう。

そう考えたら、暗い雨模様の空もありがたいものよのう。

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「舞茸の隆盛をみるまでに、郷ひろみが貢献した」というのは、郷さんが出演していた『雪国まいたけ』のCMが流行っていたんですね。 


郷ひろみ 雪国まいたけPR「すごいシステム」

ガラケーを使っています。

 

 


2003年CM 雪国まいたけ 郷ひろみ

この子役の女の子、いまいくつになったんだろう?

 

 


雪国まいたけ CM 郷ひろみ

東日本大震災の後のようですね。

治療が終わってから、震災が発生したのか……

 

それと、

医学博士が食や呼吸、薬品、代替療法シャーマニズムなど、現代医学や西洋医学にとらわれず、精神性や霊性まで網羅し、医師ならではの視点で治癒への道を具体的に説いたベストセラー。

と書いているのは、たぶんこれかな。

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)

癒す心、治る力―自発的治癒とはなにか (角川文庫ソフィア)

 

 

また読んでみようかな。

Amazonの商品説明にもありました。

人には自ら治る力がそなわっている。その治癒力を活性化させることで、絶望的な病から奇跡的に生還した人は少なくない。

 

たしかに、私も絶望的な日々を過ごしていました。

そして、それでも思うように生きたい、自分で納得のいく選択をしたい、その一心で探し当てたのが、この治療法でした。

 

心もカラダもどん底を味わい、あらゆることから離れて、自分のことだけを大事にする時間でもありました。

もちろん、心配してくれる家族や友人、同僚などもいましたが、気を遣いすぎていた自分を開放する期間でした。

 

がんになったら、たぶん、生活が一変します。

私もそうでした。

頭の中は大混乱です。

しかも、2種類のがんを同時にでしたから、もうわけがわかりません。

目の前の課題を一つひとつつぶし、こなし、乗り越えてきたごほうびの時間でもあったと思っています。

 

本が好きというより、手持ち無沙汰になったときの、手っ取り早い暇つぶし手段ではあります。

短期間の滞在ですから、地元のサークルに入るなどはなかなかしにくいかもしれませんが、クリニックや滞在先にご迷惑にならない程度に、いろいろと挑戦してみてもいいのではないでしょうか。

 

次は日曜日。

どんなことを考えていたのでしょうか。