生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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生きてます,生きてます,1年も更新していませんでしたが,生きています

前回の記事はこちらから読めます↓

blueguitar.hatenablog.com

この記事,ほぼ,ちょうど1年前なんですね。

通信制大学の学生であることは以前にも書いていました。

ようやく卒論制作の段階までたどり着き,ますます忙しくなってしまいました。

少し時間に余裕ができた今日,ちょっとだけ近況など。

 

たまにメールでお知らせされる『はてなスター』,とても励みになっています。

読んでくださる人がいるのはもちろん嬉しいです。

ありがとうございます。

 

それと同時に,やはりがんに対する情報収集がネットで行われているんだなぁという実感もあります。

乳がんの治療法の情報を求めて,このブログをご覧になっている方もいらっしゃることでしょう。

 

私が鹿児島のUMSオンコロジークリニック(当時はUASオンコロジーセンター)で乳がんの治療を行ったのが2008年。

すべての治療を終えて,今年でもう13年めになるんですね。

 

ブログを更新しないままでいたら,植松先生の新しい本が出版されていたことに昨日気づきました。 

世界初からだに優しい高精度がん治療 ピンポイント照射25年間の軌跡 

世界初からだに優しい高精度がん治療 ピンポイント照射25年間の軌跡

帯には樹木希林さんや筑紫哲也さんのお名前も。

お二方とも,私と同時期に治療を受けていました。

樹木希林さんについては,以前のブログでも何度か触れました。

 

blueguitar.hatenablog.com

blueguitar.hatenablog.com

このコネ(笑)を使ってお話しできたらなぁという淡く浅はかな期待を抱いていた私でしたが,直接お話しすることは叶いませんでした。

 

また,筑紫哲也さんも,同じ時期に治療を受けにいらしていました。

奥様とご子息,お嬢様がいつもそばに寄り添っていて,私が点滴を受けている部屋の壁一枚隔てて,ご家族仲睦まじくおしゃべりをしていたことを憶えています。

美男美女揃いのファミリーで,それだけでもうっとりさせられたものです。

 

月日が流れ,がんに対する社会的関心はまだまだ衰えていませんね。

2020年3月時点,最近だと元フジテレビアナウンサーでフリーの笠井信輔さんが白血病と診断されたニュースや,水泳の池江璃花子選手,ミュージシャンの岡村孝子さんも白血病とのことでした。

ですが,このお三方とも,元気な様子を発信しています。

ameblo.jp

 

www.instagram.com

特に,現在も闘病中の笠井さんは,入院先からブログやInstagramを更新していて,がんという暗いイメージだった病を,少しでも前向きにとらえていらっしゃいます。

私が治療を受けていた当時と,情報量も発信ツールも大きく進歩し,医療だってきっと日進月歩の積み重ねで飛躍的に向上していることでしょう。

だけど,たぶん,がんという病気に対するイメージはまだまだ昔のままなのかなぁと思います。

治る病気という認識は拡がってきているのでしょうが,お金がかかるとか,長い治療期間を要するとか,そうしたマイナスな部分はあまり進歩していないような印象です。

 

この1年,私自身は,自分ががん患者だったことを本当に忘れているような毎日でした。

2008年のことが,私にとって人生の礎へと変化していったように思います。

何かトラブルがあっても,そのときは凹んでも,あの2008年を経て生かされている,生きさせてもらっているという,私の原点のような。

 

順調にいけば,来年には大学を卒業できる予定です。

一段落ついたら,このブログをもう少しブラッシュアップさせて,もっとみなさんのお役に立てるような記事を発信するつもりでいます。

 

元気ですから。

直径10cmもあって,転移も3か所あった乳がんにかかっていた私は,切らずにUMSオンコロジークリニックで治療して12年経ったいまも,めっちゃ元気ですから。