自慢の一着『幻のがんばってコート』【懸賞に当たる方法教えます】
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今週のお題「自慢の一着」
今回は,はてなのお題に乗っかってみることにします。
がんになるなんてことは微塵も思っていなかった,鼻につく小娘だった頃,懸賞応募にハマっていました。
いろいろと当ててきましたが,その中でも特に大きな景品は,ロサンゼルス旅行と,このジョージア・がんばってコートです。
そんなにたくさん応募していたわけではありません。
ちょっとしたコツを使って狙い撃ちしていたのですが,現在ではたぶん,通用しないやり方でしょう。
ですが,もしかしたら,ヒントになることが含まれているかもしれないので,そのやり方をシェアしましょう。
ジョージア・がんばってコートとは
ギネスにも認定された幻の景品
こんな記事を見つけました。
「がんばってコート」をご存知だろうか? 飯島直子さんがCMに起用されていた日本コカ・コーラの缶コーヒー「ジョージア」の1996年のキャンペーンの景品で、缶コーヒーについているシールを6枚貼って応募すると抽選でもらえたダウンコートだ。
そうでしたか,1996年でしたか。
ホント,懐かしいですね,24年も前でしたか。
「がんばってコート」への応募総数はなんと4400万通。日本人の3人に1人が懸賞に応募した計算になる。これは当時ギネスブックにも認定された世界記録だ
「抽選で3万名様」に当たるコートに4400万通の応募が殺到したのだから、当選するのは1467通に1つ。これでは当選した人と偶然知り合う確率もゼロに近い。
ええええ!?!?
4400万通のうちの3万通???
四半世紀近くを過ぎて知る事実です。
当時,飯島直子さんの人気はすさまじく,『癒し系』として人気を博しました。
この記事の鈴木さんは,メルカリやヤフオクで手に入れているみたいですね。
私は数年前までずっと箱に入れて保管していました。
なんかもったいないなと思い続けていて,使わずに取っておいてもよかったのですが,着ないことこそもったいない。
メルカリもヤフオクも私はやりません。
“がんばって”手に入れた“コート”=「がんばってコート」だから,自分で着ようと思いました。
閲覧注意の証拠写真
1年も経つと,前身頃や袖口の縁が擦り切れ,フードに縫いつけられたマジックテープは埃がついて,どれだけがんばっても取れません。
とてもじゃないけど外に出られないまでの無残な姿になってしまいました。
汚いですが,証拠写真,お見せします。
閲覧注意です。
写真では見えづらいですが,裾の方は,夫がストーブを近づけやがって,焦がして歪んだりもしています。
前を閉めるボタンの役割をする部品,『トグルボタン』という名前なのですね。
CHENGYIDA 10個 樹脂トグルボタンコートジャケットダッフルホーンフェイクレザーブラック
そのトグルボタンの一番上だけ,ジョージアのロゴが刻印されていたのですが,実はただのプリントだったようで,いつの間にか消えてしまっていました。
衣類としては,あまり良いクオリティではなかったようで,1年も経たないうちにボロボロ,ああ,着倒した着倒した。
今は,室内が寒いとき,暖房をつけて部屋が暖まるまでの間などに着たりしています。
こんなことになるなら,きれいなうちにメルカリとかヤフオクに出せばよかったかな。
今からでも勉強しようか…
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ロサンゼルス旅行もこれで当てた,懸賞に当たる方法
この懸賞では,先のリンクにも書かれているように,応募券6枚を集めてはがきに貼り,必要事項を記入して応募するという形式でした。
その流れに沿って,私がやった方法を書いてみます。
応募券を集める
何口応募したかは憶えていませんが,20口分くらいは送ったと思います。
6枚×20口=120本分
やはり母数が大きければ多いほど,当選確率は上がります。
ここまでやって手に入れられる環境があったからこそ,と言えます。
今はジョージアにもいろんな種類が出ていて,ペットボトルで容量の多い商品もラインナップされていますね。
ですが,当時はたしか5種類くらいだったかなと記憶しています。
もっぱら缶コーヒーのみで,その缶の側面に応募シールが貼られていました。
もちろん私も,せっせと応募シールを集めました。
ですが,コーヒーは苦手で,あまりジョージアも飲みませんでした。
当時,私は某大手運送会社でアルバイトをしていました。
私がいた営業所のセールスドライバー達は男性しかいませんでした。
女性は事務的なポジション,もしくは小物仕分けの担当。
今では女性ドライバーも多く見かけますが,田舎でもあったためか,男性が中心の職場でした。
営業所の敷地内には,自動販売機が設置されています。
ちょっとした休憩所になっていたので,該当商品を手に持っているドライバーに片っ端から声をかけてシールを入手していました。
また,横には必ずごみ箱があり,シールが貼られたまま捨てられている缶がたくさんあったので,そこから拾ったりもしていました。
路上生活者さながらのことまでやっていた,怖いもの知らずの小娘でした。
見かねた夜勤作業のおにいさんが,私のために集めてくれていたりもしました。
ロサンゼルス旅行を当てたと上でも書きましたが,このときは,ラッキーストライクというタバコの箱に描かれたロゴマークを集めて送るというものでした。
私はタバコをまったく吸わないので,同様の方法で集めました。
ドライバーは,朝に営業所を出ると,夜まで戻ってきません。
そうすると,運転しながらタバコを吸うことになり,そのごみは夜になって営業所で捨てます。
その箱をもらっていました。
特に,当時おつきあいしていた人がヘビースモーカーで,指定銘柄がまさしくラッキーストライク。
20本消化し終わったそばから空き箱をもらい,しまいには,新品からロゴの部分だけを切り取り,穴が空いた箱を改めて開封するということまでさせたりしていました。
当時の彼氏,ごめんなさい。
そこまでして欲しかったのか。
欲しかったんです。
これでもかというくらいにCMがバンバン流れていて,購買意欲をかき立てる,かき立てられる。
今ではあまりテレビも視なくなりましたが,当時はまだテレビが娯楽のうちの大きな地位を占めていました。
テレビによる洗脳は,とんでもなく破壊的な影響力があるのです。
応募はがきを書く
シールが集まったら,応募はがきを書きます。
専用の応募はがきも使いましたが,官製はがきも使っていました。
スーパーやコンビニに専用はがきがぶら下がっていましたが,何枚も使うことになり,一気に持っていくと怪しまれるので,数枚に留めておきました。
専用はがきには応募要項が書かれているので,それを確認するためでもあります。
必要事項はもちろんもれなく書きます。
飾ったりはしません。
『カラフルに書くと目立って当たりやすい』
『当ててください!など一言添える』
などなど,いろいろと懸賞応募のアドバイスが書かれている記事を見かけますが,特にそのようなことはしていませんでした。
私が心がけたことは,
応募券をしっかりと貼る
- ごわごわしないように,セロハンテープで上から押さえる
- 枚数がわかるように順序よく並べる
当ててくれた人がわかりやすいように書く
- 美しくなくても,読める字でわかりやすく
- 一言添えたいなら「よろしくお願いします」程度にする
これくらいでしょうか。
枠線を彩ったりすると,かえって欲望むき出しに見られそうで,なんか嫌らしいなと思ったので,やめておきました。
そして,1枚に1口分だけです。
「1枚のはがきで3口まで応募できます」
などと書かれていたりします。
当時のはがき代は1枚¥50。
現在は¥62,切手代の節約のためにも,これはありがたい。
ですが,1枚に1口分だけしか書きません。
その理由は後ほど。
投函するタイミングが大事
キャンペーンが始まると,CMが流れます。
また,スーパーやコンビニにも,応募はがきや応募箱が設置されたりして,お客さんに認知されるようになります。
ここにポイントがあります。
CMで見かけたときには,既にシールを集めている人が世の中のどこかにいるのです。
CMで見たときにはもう遅いのです。
どういうことでしょうか。
このタイミング,実はスーパーなどに掲示される方が先なのです。
今もこの順序なのかどうかは知りませんし,業界の事情もわかりません。
ですが,「シールを集めて○○を当てよう!」というタイプのキャンペーン,当時は,CMよりも先にお店に設置される方が先でした。
私が推測するに,複数枚を集めなければならないのなら,CM効果よりも,直接手にとってもらう人に見てもらうほうが,知られやすいからかもしれません。
ただ単に,CMの制作の都合なのか,流通の都合なのか,素人なのでわかりません。
こうした複数枚を集めるパターンの場合,抽選回数が何度か設けられていることが多いです。
このジョージアの懸賞も,たしか3〜4回あったはずです。
応募券を集める時間が必要だからです。
でも,テレビなどでCMを見かけ,「必要枚数が貯まったから応募しよう」と思ったとき,それは第何回目のタームなのでしょうか。
一気に必要数が集められる人は少ないでしょう。
箱買いして一気に!という方法もあるでしょうが,ターゲット層の多くは恐らく,飲みたくなったときに買う,吸いたくなったときに買う。
そして,シールを貯める。
それでは当てられません。
キャンペーンの実施を誰よりも早く知っておき,早くシールを集めておかなければならないのです。
時間が経つにつれて認知度も上がりますから,応募数は増加します。
たとえば,毎回の枠が20名当選と決まっていたとします。
第1回締切:応募数100通
第2回締切:応募数130通
第3回締切:応募数170通 ……
こうして応募数は増加していきます。
テレビや店頭告知が認知されればされるほど右肩上がりに増加するでしょうし,たぶん,減ることはないでしょう。
だけども,毎回の枠は決まっている。
そうすると,母数が少ないほうが当選確率は高いですね。
なので,私は第1回に間に合うように決め打ちで行動していました。
後になってポロポロと応募券を入手できることもあり,その都度それらも応募していましたが,その期間で当たったことはありませんでした。
最近ではこのような形式の懸賞はあまり見かけないような気がします。
パンの袋に印刷されていたり,シールが貼られているのを見るくらいです。
もしも,この形式で実施されているのであれば,現在の応募タームの募集期間を確認してみてください。
まだ第1回に間に合うのなら,当たる確率は上がるかもしれません。
投函する方法も大事
さらに,私がやったことをつけ加えます。
応募はがきは1枚1口にしていたと先に書きました。
それは,投函するポストをバラすためです。
本当かどうかは知りませんが,懸賞好きなあるタレントさんがラジオでこう話していたのです。
いざ抽選となると,はがきが一か所に固まっていたら引いてもらえない。
なんでもこの方は,実際に懸賞の抽選に関わる仕事をしていたことがあるそうです。
どれだけはがきの山をかき混ぜても,一度に投函されたものは郵便局がまとめて束にするので固まってしまう。
すると,抽選する人がその固まりに手を突っ込まない限り,引き当ててもらうことができない。
だから,面倒でもポストをバラして拡散させたほうがいい。
宝くじなら,バラよりも連番の方が当選金額も大きくなります。
ですが,こうした懸賞の場合,1名が何口も当選することはできないことがほとんどなので,バラしたほうが当選確率も上がるでしょう。
私はこれを信じ,1枚1枚,違うポストに投函していました。
こうして私は,幻のがんばってコートやロサンゼルス旅行を手に入れました。
でも,NHK紅白歌合戦の往復はがきによる応募は,未だに当選したことはありません。
抽選応募にも得手不得手ってあるんですね…
余談…置き配盗難事件について
このキャンペーン,前年の『やすらぎパーカー』は,私が勤めていた運送会社が配送を担当しました。
しかし,不在中の置き配は20年以上前にも堂々と行われていました。
そして,玄関先に置き配された景品が盗難に合うという事件が頻発しました。
中には,ドライバー自らが盗んだケースもあり,発送者(恐らくコカ・コーラから依頼された代理店)からの大クレームにより,翌年の同キャンペーンでは他の運送業者が担当していました。
最近,似たようなニュースがあって思い出したので,書いてみました。
おわりに
応募券を集めるタイプの懸賞に当たる方法をまとめると,こんな感じです。
- 当たり前だが,応募券は多ければ多いほどいい
- 応募はがきはシンプルに,だけど1枚1口にする
- 早めにキャンペーンの実施を知って,第1回の枠に応募する
- 投函するポストをバラす
こんなにもアナログなやり方で集客していた時代のやり方をご紹介しました。
コカ・コーラに限らず,最近の懸賞では商品にプリントされたQRコードから応募する方法などが主流のようですね。
現代の懸賞に応用できる部分があれば,ご参考になさってください。
さて,もう捨てようと思っていた『自慢の一着』,こうして書いてみると愛着が蘇ってきたので,まだ当分捨てるのはやめておくことにします。
あ,当てるコツも,ちゃんと本になっているんですね…