UMSオンコロジークリニックでの治療ブログとして伝えられること
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blueguitar.hatenablog.com--------
このブログでは,UMSオンコロジークリニックでの入院生活や治療中の様子が知りたいという方に,12年が経ってもまったく影響なく生きている私からお伝えすることで,がんの治療が終わった後の未来を思い描くお手伝いができればいいなと考えています。
(たまには,まったく関係ない話題も出てきます)
『4次元ピンポイント照射』と称される治療法は,樹木希林さんや南果歩さん,渡瀬恒彦さんや元・千代の富士の九重親方など,著名な方々が受けた治療として認知されています。
時折,治療が終了した人やの治療中の方のブログをネット上でお見かけすることもありますが,まだまだ伝えきれていないなと思えるものもあります。
また,「怪しい」と書かれていたり,患者を「植松教の信者」と揶揄するレビューを見かけます。
なかには医療従事者自ら,
独自のネーミングによる治療法はほとんどの場合が怪しい
現実の世界に4次元を持ち出すことが怪しい
トンデモ系
などなど,なんというか上から目線の,小バカにした表現を書き連ねているブログもありました。
それまで学んできた学問や,人生の経験で人間性は培われていくと私は思っていますから,こうしたことを書くお医者さまの気持ちも理解できます。
多くの医師は,標準治療を基本としてがん治療を学んできたのでしょうから。
私の場合,乳がんに関しては,後にも先にもUMSオンコロジークリニックでの治療以外はしていません。
告知されて最初に受けたのが,このUMSオンコロジークリニックでの放射線と抗がん剤の治療です。
その後は一切,何の治療も受けていません。
治療後の定番・ホルモン療法ですら,受けていません。
自主的な対策として,食事に気を遣っていた時期はあります。
マクロビオティックの考え方に共感して,玄米食を実践していたこともありましたが,治療が終わっても一人暮らしでしたし,ズボラな性格ですから,長続きしませんでした。
鹿児島にいたときは,治療仲間のご家族に,酵素玄米を炊いて持ってきてくれる人がいたりして,とてもおいしかったし,体調も良かったことを記憶しています。
いまはこうして体験セットが売られていたりするので,当時もこんなものがあれば,利用してたことでしょう。
東京で住んでいたマンションの近くには,自然食品のお店もありました。
ですが,2008年は丸一年をがんの治療に費やし,乳がんの治療後の子宮頸がん再々発のときには,もういっぱいいっぱいでしたから,マクロビどころではなくなってしまいました。
ですので,環境が整っていれば,もう少し続けていたかもしれません。
また,びわの葉療法や里芋パスター(※)などの自然療法を自分なりにやってみたことはあります。
(※この方法で乳がんを治した経験がつづられた『乳がんと里芋湿布』という本もあります)
これに関しては,私の場合,今となっては,ただただ気持ちよくリラックスできるというだけのものだったと思っています。
ですが,ただ食事のことや温灸療法だけでなく,自分は自然の一部にすぎないという考え方は,自分を深く省みるきっかけになったことは間違いありません。
「免疫力が高い体」をつくる 「自然療法」シンプル生活 (知的生きかた文庫―わたしの時間シリーズ)
あと,スピリチュアルなものは嫌いです。
そこへ逃避しかけたこともありました。
言霊や祈ることの力のようなものは,心理学的にも認知科学的にも実証されているらしいので,否定はできないでしょう。
詳しいことは,その方面の文献や論文にあたってください。
その上で,前世が,天使が,ご先祖が,お墓が,といったことは,すがったとしても単なる気休めだと思っています。
ですが,結果として10cmの病巣と3か所の転移は消えましたし,12年経っても普通の暮らしができている私のような人間が存在します。
ここまで書いてみると,少なくとも「怪しくはない」といえるのではないでしょうか。
2つのがんを同時に患ったとはいえ,UMSオンコロジークリニックで治療したのは乳がんだけです。
もう一つの子宮頸がんでは別の治療法を選択したので,必ずしも『植松教』を崇拝しているともいえないと,自分では考えています。
できるだけ公平な目で書くように心がけます。
ですから,読んでくださる方も,どうかこのブログを始めとする治療ブログを盲信するのみでなく,しかし,「怪しい」「詐欺だ」「亡くなった人もいるじゃないか」と穿った見方をするだけでもない,広い視野をもって,あらゆる情報のうちの一つとして取り入れてもらえれば幸いです。
それでは次回,『UMSオンコロジークリニックでの入院生活をほじくり出そうシリーズ』に続きます。