がん治療のための入院なのに遊びほうけていました【12年後に反省】
前回の記事はこちらから読めます↓
blueguitar.hatenablog.com--------
母がお見舞いに来てくれた3日間の記録の続きです。
照射と点滴以外の時間を親子水入らずで楽しむことができました。
鹿児島の名所を巡り,おいしいものを食べ,ガールズトークのようなおしゃべりに勤しんだ2泊3日でした。
母を見送り,市内に戻ってきたときの様子も書いていました。
2008年6月12日の日記です。
****************************************
母を空港まで見送る。
朝の空港は人でごった返している。
日中の天文館は人が少ないなぁと思っていたが、 鹿児島を往来する人はやはり多く存在するのだ。
足湯でしばし和む。
おみやげ屋さんをちらりと見て、 買い物することなく、母はゲートに入っていった。
送迎デッキから飛行機が飛び立つのを見届け、また市内に戻る。
今日は午後から晴れるとな。
泣くどころか、疲れがドッと出た。
病院に帰ったらちょうど、センターの看護師とばったり。
なんかきつそう?と言われる。
えぇ、母と過ごすというイベントが終わったしね。
看護師は副作用でつらくなってきたのかと思ったらしい。
副作用 母来訪にゃ 敵わない
****************************************
母にかなり気を遣っていたようです。
だけど,疲れたのは母も同じだったことでしょう。
娘ががんであるということを頭の片隅に置いていたのでしょうし,心配する姿を見せたくなかったのかもしれません。
私の前で一度も泣いたことのない母なので。
往路は,治療があったので空港に迎えに行けず,知らない土地でひとり行動させてしまいました。
なので復路は空港までバスで一緒に行きました。
足湯でしばし和む というのは,鹿児島空港のエントランスに足湯コーナーがあるんですね。
(画像:鹿児島空港ホームページより)
2か月間の治療中,何度か東京と鹿児島を往復しましたが,そのたびにこの足湯に浸ってから移動するのが楽しみでした。
6月から8月にかけての期間でしたが,代謝の悪い私は,普段からあまり汗をかかないので,この足湯はほどよく汗をかくのにもってこいでした。
鹿児島は温泉天国でもあります。
夕食の後はいつも銭湯に行っていました。
クリニックの裏手にある城山観光ホテルは『城山ホテル鹿児島』に名前が変わったみたいですね。
クリニックから近いので,何度かお風呂だけいただきに行っていました。
こんな大きなホテルの大浴場も,もちろん温泉です。
街の銭湯にくらべると,入湯料はちょっとだけお高めです。
(画像:城山ホテル鹿児島 ホームページより)
****************************************
いつものように銭湯へ行って、鏡でおっぱいを眺めた。
患っている方が、やや紅潮している。
「いずれ、火傷してきますからね」 とセンターの看護師が話していたのは、こういうことだったのか。
さらに赤くなっていって、 腫瘍の部分が花が咲いたようになるらしい。
そうなると、温泉も入れなくなる。
感染症なんかの心配が出てくるからと、医師も話していた。
まだ先は長そう。
ま、ゆっくりのんびり鹿児島を楽しみましょうや。
****************************************
治療を開始してまだ10日目。
この写真のとき↓のような状態には,まだなっていなかったようです。
****************************************
点滴の担当の看護師にも、疲れていると指摘され、おとなしく眠っておくことにした。
****************************************
UMSオンコロジークリニックで治療をご検討中の方へ。
いくら元気に過ごせる治療中とはいえ,遊び回るのもほどほどにしておいたほうがいいかもしれませんね(笑)
今週のお題「遠くへ行きたい」