生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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がん治療のための入院なのに遊びほうけていました【12年後に反省】

前回の記事はこちらから読めます↓ 

blueguitar.hatenablog.com--------

母がお見舞いに来てくれた3日間の記録の続きです。

照射と点滴以外の時間を親子水入らずで楽しむことができました。

鹿児島の名所を巡り,おいしいものを食べ,ガールズトークのようなおしゃべりに勤しんだ2泊3日でした。

母を見送り,市内に戻ってきたときの様子も書いていました。

2008年6月12日の日記です。

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母を空港まで見送る。

朝の空港は人でごった返している。

日中の天文館は人が少ないなぁと思っていたが、 鹿児島を往来する人はやはり多く存在するのだ。

足湯でしばし和む。

おみやげ屋さんをちらりと見て、 買い物することなく、母はゲートに入っていった。

送迎デッキから飛行機が飛び立つのを見届け、また市内に戻る。

今日は午後から晴れるとな。

泣くどころか、疲れがドッと出た。

病院に帰ったらちょうど、センターの看護師とばったり。

なんかきつそう?と言われる。

えぇ、母と過ごすというイベントが終わったしね。

看護師は副作用でつらくなってきたのかと思ったらしい。

副作用 母来訪にゃ 敵わない

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母にかなり気を遣っていたようです。

 

だけど,疲れたのは母も同じだったことでしょう。

娘ががんであるということを頭の片隅に置いていたのでしょうし,心配する姿を見せたくなかったのかもしれません。

私の前で一度も泣いたことのない母なので。

 

往路は,治療があったので空港に迎えに行けず,知らない土地でひとり行動させてしまいました。

なので復路は空港までバスで一緒に行きました。

足湯でしばし和む  というのは,鹿児島空港のエントランスに足湯コーナーがあるんですね。

https://www.koj-ab.co.jp/HP%E6%8E%B2%E8%BC%89%E7%94%A83009.jpg

(画像:鹿児島空港ホームページより)

 

2か月間の治療中,何度か東京と鹿児島を往復しましたが,そのたびにこの足湯に浸ってから移動するのが楽しみでした。

6月から8月にかけての期間でしたが,代謝の悪い私は,普段からあまり汗をかかないので,この足湯はほどよく汗をかくのにもってこいでした。 

鹿児島は温泉天国でもあります。

夕食の後はいつも銭湯に行っていました。

 

クリニックの裏手にある城山観光ホテルは『城山ホテル鹿児島』に名前が変わったみたいですね。

クリニックから近いので,何度かお風呂だけいただきに行っていました。

こんな大きなホテルの大浴場も,もちろん温泉です。

街の銭湯にくらべると,入湯料はちょっとだけお高めです。

(画像:城山ホテル鹿児島 ホームページより)

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いつものように銭湯へ行って、鏡でおっぱいを眺めた。

患っている方が、やや紅潮している。

「いずれ、火傷してきますからね」 とセンターの看護師が話していたのは、こういうことだったのか。

さらに赤くなっていって、 腫瘍の部分が花が咲いたようになるらしい。

そうなると、温泉も入れなくなる。

感染症なんかの心配が出てくるからと、医師も話していた。

まだ先は長そう。

ま、ゆっくりのんびり鹿児島を楽しみましょうや。

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治療を開始してまだ10日目。

この写真のとき↓のような状態には,まだなっていなかったようです。

blueguitar.hatenablog.com

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点滴の担当の看護師にも、疲れていると指摘され、おとなしく眠っておくことにした。

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UMSオンコロジークリニックで治療をご検討中の方へ。

いくら元気に過ごせる治療中とはいえ,遊び回るのもほどほどにしておいたほうがいいかもしれませんね(笑)

今週のお題「遠くへ行きたい」