がんが治ってからやったこと・通信制大学編2【学費が良心的】
前回の記事はこちらから読めます↓
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がんの治療から開放されて10年以上が経った現在,通信制大学で学んでいることを,前回の記事に書きました。
高卒の人に対する偏見のようなものを垣間見たこと。
もしも,いつか海外に住むようになったら,大卒じゃないと仕事もできない可能性があること。
そのあたりはよく調べませんでしたが,「とにかく,高卒のままだと人生の選択の幅が狭いのでは?」と考え,大卒資格が欲しくなりました。
通信制大学を選ぶまで〜私の場合
自分のペースで勉強できて学費も良心的な通信制大学
私なりにいろいろと探してみました。
すると,全国のあらゆる大学が,通信制のカリキュラムを置いていることがわかりました。
学費も,通学では年間100〜200万円もかかるところを,高いところでも年間30万円くらい。
たとえば,2019年大学志願者数ランキングで、6年連続の日本一の近畿大学も,通信制のカリキュラムを置いています。
(画像:近畿大学キュレーションサイトKindai Picks「大阪のユニバといえば、近大やろ!?ゆにばーす川瀬名人の「近大 vs USJ」勝手に5番勝負!」 (※個人的に「大阪のユニバ」という表現にツボりました)
近畿大学通信教育部の学費は,初年度納入金が18万円です。
また,北海道情報大学にも通信教育課程があり,初年度で16万7千円(正科生)の納入金となります。
これに別途,スクーリングの受講料や教科書代を加えることになります。
1か月に20,000円前後と考えれば,どこかのトレーニングジムや習い事でもこれくらいかかるかもしれません。
そこで,資料請求していろいろと考えてみました。
自分のペースで学べる!社会人でも通える!通信制大学を大特集!
芸術系の大学も気になりました。
手に職をつけたほうがいいかなと思ったこともあったので,保育系や建築系の学科も目を引きました。
ですが,私が最終的に選んだのは,経済に関する勉強ができる大学でした。
高卒で事務系の仕事をしてきて,金融会社に勤めることが多かったわりに,お金を稼ぐことが下手でした。
稼げるという自信が 欠如していたのは,毒親育ちだったからかもしれません。
それはともかく,経済に関することを勉強すれば,社会の成り立ちがわかるだろう,お金を稼ぐということの本質が見えるのではないだろうか,と思い至ったのでした。
社会人でも勉強していいんだ
ところで,日本という国は,どうも「社会人になってまで勉強するなんて」とか,「若いうちに勉強しておかなかったなんて,みっともない」という考えが根強いようです。
最近はそうでもなくなってきたようですが,高校を留年するのでさえ後ろ指を指されかねない風潮があります。
実際,私もそう思っていました。
「2〜3年の大学浪人なら許容範囲だろうけど」「留学から戻ってきたのなら話は別よね」といった考え方。
だけど,どういうわけか,大人になればなるほど「若いときにもっと勉強しておけばよかった」と思うものです。
かつて,お笑いタレントのロンドンブーツ1号2号の田村淳さんが,青山学院大学を受験するドキュメントをAbemaTVで放映したら,とんでもなく叩かれました。
現職の大学教員までも大批判する人がいたりして。
その意味がわかりません。
合格者数の枠のことを言っていたのでしょうか。
上で挙げた近畿大学の通信教育制度は,創設者が苦学した経験から設立されたものです。
近畿大学通信教育部は、自ら苦学した経験をもつ創設者・世耕弘一の「学びたいものに学ばせたい」という理念に基づき、昭和32年に近畿地方の大学通信教育の中でも草分け的な存在として誕生しました。50年以上にわたる歴史があり、これまで数多くの卒業生を送り出し、現在、全国に約7,000名の学生が在籍しています。
(出典:専門学校・通信制大学の検索・資料請求やオープンキャンパス情報を掲載!「なるには」)
「苦学」とは,経済的にも周辺的にも勉強する環境が整いにくいなかで,苦労して学問をすることです。
そういう人はもう,勉強をやめなければいけないのでしょうか。
高校を卒業して何年も経った人は,もう何も勉強できないのでしょうか。
大学を卒業して何年も経った人は,もうそこで勉強が終わっているというのでしょうか。
会社からお金を出してもらえる人しか,勉強を続けてはいけないのでしょうか。
仕事に関する資格だけじゃないとダメなのでしょうか。
何が言いたいかというと,誰がどこで何を勉強しようと,それは批難されるべきではないということです。
正規の大学と同じ学問を,どこにいても自分のペースで学べること以外の,まだ何を,どのような違いを探そうとするのでしょうか。
趣味として通信で学ぶ人もいますが,通信だからといって,誰にもバカにされる覚えはありません。
少なくとも私は,勉強したいから勉強する,ただそれだけの本能でやっているにすぎません。
「その歳で大卒?何いってんの?」
大学に限らず,乳がんの治療を選ぶときも,子宮頸がんの再々発での術式を選ぶときも,「何いってんの? バカなの?」と言われ続けてきた人生でした。
誰かに何かを言えば,その反応に傷つくのがわかっていたので,誰にも言わず準備を進めました。
かくして私は,学ぶ大学を決め,願書を作成することにしました。
次回に続きます。