「アイスクリーム」じゃない「ラクトアイス」にがっかりした幼少期
(前回の記事はこちらから読めます↓ )
--------
はてなのお題に乗っかります。
アイスクリームは乳製品を使い,シャーベットなどの氷菓は,乳製品を使わず果汁のみだったりします。
素人なので,それくらいの違いまでしかわかりません。
あまりにも暑いと,乳製品のまったりさ加減がどうにもしつこく感じられてしまい,アイスクリームは敬遠しがちで,もっぱらシャーベット系を選んでしまいます。
アイスクリームは,初夏くらいまでの時期と,寒くなって暖房が効いた場所で食べるものだと思っています。
ですが,どんなアイスもおいしくて,どれをNo.1にするかなんて決められません。
子どもの頃は,乳製品だろうとなんだろうと,「冷たいお菓子」「凍ったお菓子」はすべて「アイスクリーム」と言っていたような気がします。
だけど,材料を見てみると「ラクトアイス」と太字で書かれていたりして,“これはアイスクリームじゃないのか…”と思ったりしたものでした。
アイスクリームとアイスミルクとラクトアイス
詳しい分類を知っているわけでもないのに,≠アイスクリームであることに,妙にがっかりして。
食べてみれば,違いなんてどうでもいいくらい,おいしいのに。
そして,実際に食べてみたら,そんな違いなんてわからない。
そんなことどうでもいいくらい,おいしくて幸せ。
妙なこだわりを持ったりしていました。
グリコのホームページには,その分類が詳しく書かれています。
アイスの種類は,含まれる乳固形分・乳脂肪分の違いによって分かれています。 乳固形分とは,乳製品のうち水分をのぞいた成分のこと。乳脂肪分は乳固形分に含まれる脂肪のことをさします。つまり,乳成分の量によって法律でアイスの種類が決まっているのです。
アイスクリーム・アイスミルク・ラクトアイス・氷菓の違いってなに? | 【公式】江崎グリコ(Glico)
(太字は当ブログによるものです)
法律ですか…!
ナントカ食品協会の取り決めだろう,くらいにしか思っていませんでした。
アイスクリームとは,乳固形分が15.0%以上(うち乳脂肪分8.0%以上)入っているもの。アイスミルクは,乳固形分が10.0%以上(うち乳脂肪が3.0%以上)入っているもの。ラクトアイスは、乳固形分3.0%以上のもの(乳脂肪分の量は問われません)。氷菓は,上記以外のものです。
アイスの分類を決める法律
「そんなに細かく決められているのなら,そうだろうな,きっと法律なんだろうな」と思い,e-Gov法令検索で調べてみました。
すると,ちゃんとありました,「乳及び乳製品の成分規格等に関する省令」。
日本乳業協会のホームページに,この省令から抜粋されたわかりやすい表がありました。
画像:アイスクリーム類の種類│一般社団法人日本乳業協会ホームページ
ラクトアイスには,乳製品は使われていないものも多いんですね。
食べてみればミルク感があって,それはそれでおいしかったのですが,子どもの頃のあの「がっかり」は,あながち間違いではなかったようです。
時が流れ,多くの女子が通る「スイーツ手作り路線」,私もその道を通りました。
自分で生クリームを使ってアイスクリームを作ってみたときの感動といったら。
豊かなミルクの味わいとコク。
「やっぱり手作りだと違うなぁ」なんて思っていましたが,乳製品を使うか使わないかの違いが,そう感じさせていたのかもしれません。
手作りのアイスは格別
生クリームと砂糖と卵を混ぜて,凍らせて,途中で空気を含ませるために混ぜて…
なかなか辛抱強さの必要な,時間のかかる工程でした。
今ではこんな機械もあるんですね。
20分でできちゃう。
あらかじめ,容器を冷やしておかなければなりませんが,材料を入れたら,あとは放っておいてOK。
乳製品だけでなく,ジュースを使えば,これでシャーベットも作れますね。
オレンジシャーベットに涙した
やや脱線しますが,子宮頸がんの最後の手術が終わって3日くらい絶食していました。
子宮をどうにか温存できたのですが,それまで何度か手術してきて,ついに開腹手術まで至った2008年のことです。
途中で,このブログで何度も書いている鹿児島での乳がんの放射線治療も受けました。
重湯からお粥へと移行する期間が1週間くらい続いた,ある日の夕食。
それまで,お椀1つだけだったトレイに,オレンジシャーベットがちょこんと添えられていました。
それを見たとき,目から勝手に涙がポロッと出てきました。
特に「うわぁ! シャーベットが出てきた♪」というような感情は湧いてきたわけではありません。
ですが,シャーベットが視界に入った途端に涙が,アニメのように本当にポロッと。
何か月にも渡るがんの治療の一区切りに安堵したのか。
それとも,重湯だけが続いた飢餓感から来るものなのか。
あれはなんだったんだろう。
感情が動いている自覚がないまま,「勝手に」涙が出ることもあるんだということに気づかされた瞬間でもありました。
まあ,心理学とか認知科学的にはいろいろとその根拠はあるのでしょうが,そういった野暮なことはここでは置いときます。
ラクトアイスを探してみたくなった
さて,今の時代のアイス製品は「アイスクリーム」「アイスミルク」そして「氷菓」が主流のような気がしています。
感覚的でしかありませんが,「ラクトアイス」をあまり見かけないような。
そうなると,探してみたくなります。
これをきっかけに,今度,アイス売り場で 「ラクトアイス」を探してみようかなと思いました。
(追記)
これを書いた後,スーパーで見てみましたら,意外とたくさんありました(汗)
本当に「感覚的」でしか書けない自分が恥ずかしい…
適当なことを書いてしまい,申し訳ないです。
子どものときに食べていたもの,急に欲しくなるときってありますよね。
「アイスクリームじゃないんだ…」と,妙なこだわりを持っていた子どもの頃の自分を懐かしんでみようかな。
そうしたらきっと,昔の自分を思い出すことでしょう。
そしたら,言ってやります。
「大人になった君は,もっとおいしいものや楽しいもの,素敵な人に巡り会えて幸せだから,そんな小さなことにこだわらなくていいんだよ」と。
そして,「ちゃんと確かめてからモノを言いなさい(書きなさい)」ということも,併せて言ってやろうと思います…
本当にお恥ずかしい限りでございます。
今週のお題「私の好きなアイス」