生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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環境を変えることで人生を変えた話3【今はシェアハウスがお得】

前回の記事はこちらから読めます↓ 

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人生をガラリと変えるためには,強烈なインパクトが必要であること。

そのためには環境を変えること。

住む場所を変え,誰にも言わないこと。

前回まで,このようなお勧めをしてきました。

 

ガラリと変えるからには,やっぱり,かなり大きな決断をしなければならないのです。

「思い立ったが吉日」とばかりに,すぐに引っ越すわけにいかない人が大多数でしょう。

本当に変わりたいのなら,それなりの準備をしたほうがうまくいくと,私は思っています。

 

そのために必要なのは,やはりお金です。

そして,誰にも言わないことをお勧めしたものの,それでも大事な人には伝えるべき場面もあることでしょう。

 

「人生を変える」と決断する

いつまでに引っ越すか

これを実行するのにお金はいくらかかるのか

伝えておくべき人にどのように伝えるか

 

このブログで,主に勉強についての計画をお伝えしてきたように,やはりここでも,ある程度の計画を立てておいたほうがいいのではないでしょうか。

もちろん,計画どおりに進まないことを想定して,ざっくりと,だけど,予想できる限りのアクシデントに備えておきましょう。  

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お金を貯めておく

先立つものはやはり,お金です。

  • 新居の契約関係(敷金・礼金・先払い家賃など=家賃6か月分くらい)
  • 住まいが決まっていないのなら,決まるまでのホテル代,もしくはウィークリーマンションなどの滞在費
  • 移動のための交通費(飛行機,新幹線など)
  • 仕事が決まるまで,そして最初の給料日までの生活費

…など。 

できるだけ,多めに見積もっておきましょう

 

オークハウスのシェアハウスなら,一般の賃貸アパートを借りるよりも初期費用がとにかくお得です。

家具や家電を揃えたりする必要はありませんし,光熱費の負担も,一人暮らしするよりも軽く済みます。

 

賃貸契約時に意外と悩ましいのが,連帯保証人。

誰にも頼めないとなると,環境を変える計画も頓挫してしまいます。

オークハウスならば,連帯保証人もいらない物件が多数あります。

その多くが初期費用10万円以下で入居可能です。

 

お得なシェアハウスからスタートして,お金を貯めながら,新天地での暮らしに慣れていく。

それから,改めて一人暮らしをするという流れもいいですね。

 

私も上京したばかりのときに住んだのは,学生寮や社員寮を運営する企業が社会人にも部屋を貸しているプランでした。

今思えば,それもシェアハウスの一種ですね。

 

目標額が貯まるまではしんどいかもしれませんが,そこからすでに人生を変える旅は始まっています。

まずはお金を貯めながら,計画と準備を始めましょう。

安易にどこかからや誰かから借りるよりも,達成感もひときわ違ってきますよ。

親にも言えなかった

縁もゆかりもない東京に住める学生寮のプランを見つけてから,私は1年近くもの間,親には言い出せませんでした。

 

私は,母とふたり暮らしでしたから,黙って家出するようなことはできません。

いつ言おうか,いつ言おうかと悩み続けたのです。

今となっては笑えてしまうほど,親からの圧力はすさまじいものがありました。

本人としては,圧力をかける言動をしているつもりはないのでしょうが,日常生活では「ひとりにしないで」という無言の圧力がひしひしと伝わってきていました。

 

それに,ここでも親類がドリームキラーとなって,私にいろいろと言ってくることは想像できました。

「おかあさんがひとりになるじゃないの」

 

しかし,その親族が仕事や生活の面倒を見てくれるわけではありません。

ただのおせっかいです。

ですから,前回の記事にも書いたとおり,親戚一同にも言わずに上京を成功させました。

 

ですが,そこに至るまで,親との関係性はキツかったです。

「東京に行きます」

言いたくても言えない,言ったらどんな反応をするだろうか,泣かれるんじゃないだろうか,頭ごなしに反対されるんじゃないだろうか,などなど。

 

それまでの親との関わり方で,想像できる限りの反応を思い浮かべてはため息をつく毎日でした。

 

ある日,とうとう意を決して,上京しようと思っていることを伝えました。

「そう,いいじゃない」

拍子抜けするほど,静かに言ってくれました。

 

もういい年齢の娘を縛りつけておくのもどうかと思っていたのかもしれません。

反対したところで娘の重荷になりたくないと考えていたのかもしれません。

 

「誰にも言わずに環境を変えよう」とこの記事で勧めてはきました。

ですが,大事な人には伝えなければならない場面もある人もいるでしょう。

 

そんな人は,相手の反応を想定し,ある程度の返事を用意しておきましょう。

ここでも,心が折れないように強く覚悟を決めなければならないのは,言うまでもありません。

 

「相手のメリットとなることを伝えるように心がけると,交渉がうまく運ぶ」と『武器としての交渉思考』に書いてありました。

あの当時,このやり方を知っていれば,1年も悩まずに済んだのになぁ。

 

知り合いも友だちもいないけど

マウントを取る人は,東京にだっています。

ドリームキラーのようなことを言う人だって,東京にもいます。

 

ですが,まったく頼れる人がいないところからスタートした東京での生活は,快適そのものでした。

もちろん,楽しいことばかりではありませんでした。

だけど,それでも自分の手で小さなレンガを積み上げていくような毎日は,充実感にあふれていました。

 

つらくてつらくて,うつ病のような状態にもなりました。

そして,2つのがんに同時にかかったけれども,それまでの生きづらさを消すために必要なデトックスだったのだと思っています。

 

本当にあのとき,勇気を出して環境を変えてよかった。

あれで人生が変わったと思っています。

まったく後悔していませんし,戻ることもありません。

 

どうしても抜け出せない,つらい日々。

環境を変えたいと思っていても動かない,心とカラダ。

知っている人のいない所へ行けばいいとわかっていても,うずくまってしまう。

 

そんな人に伝えたい。

それまでの慣れがそうさせているだけ。 

もう一歩,勇気を振り絞ってみてほしい。

 

自分の人生に責任が持てるようになります。

誰にも,親ですらも,自分の人生の邪魔をさせてはいけないのです。