生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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そんなに胡散臭いですか?UMSオンコロジークリニックって

前回の記事はこちらから読めます↓ 

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UMSオンコロジークリニックはそんなに胡散臭いと思われてるの?

「鹿児島 オンコロジー 胡散臭い」

この検索ワードから,おびただしい検索数でヒットしているようです,このブログ。

 

そんなに胡散臭いと思われているのでしょうか。

 

そもそも,胡散臭いという言葉にはいろんな解釈があって,「怪しい」とか「嘘っぽい」とか「不自然だ」「信用できない」などという意味合いがあるように思います。

 

国語辞典では

どことなく怪しい。疑わしい。油断ができない。

goo国語辞書 - デジタル大辞泉(小学館)

 と記載されています。

 

「どことなく怪しい」という印象は仕方ないかもしれません。

標準治療とはかけ離れた手法ですし,保険外の自費治療なのでお金もかかりますから。

 

切らずに治せる。

転移があっても治せる。

ステージⅢでも治せる。

 

そんなバカな…と思われるのでしょう。

UMSオンコロジークリニックって胡散臭い…

たくさんの体験記を読んでみてほしい

ですが,私を含め,たくさんの方々がこの治療で,ほぼ苦痛なく完治または寛解しているのです。

2003年初版の『明るいがん治療―切らずにピンポイント照射』では18名の体験記が寄せられています。

2009年の『明るいがん治療〈2〉身体に優しいピンポイント照射』でも,34名の方々が体験記を書いています。

普段の買い物でも,お店の人の営業トークより,実際に使っている人からの話を聞くほうが納得いく場合ってありますよね。

それと同じように,こうした体験記を読んでみるのもいいと思います。

 

でも,『体験記』の類には,その対象を崇め奉るかのような礼賛の文言が並べられていることが多いですよね。

 

それを読み解く力,すなわち読解力も必要になりますが,こうした文章から「胡散臭い」とか「怪しい」と思われるのなら,その人の読解力不足でしかないでしょう。

 

頭ごなしに「胡散臭いに決まってる」と決めてかかって読むのではなく,ちょっと遠目というか,客観的な視点に立って読むことをおすすめします。

適応できないがんもある

過去の記事にも少し書きましたが,この治療法が適応できない症例の方もいらっしゃいます。

 

植松先生が著書でも書いているように,「がんはほんとにいろいろ」なようです。

早期がんとして発見され,手術を受けたのに,1年以内に全身転移が広がって亡くなられる方もいます。お気の毒ですし,タチの悪い病気だと思います。一方,はじめから転移のある4期で見つかったのに,5年たっても元気でいる患者さんもいます。分裂速度の遅いがんでは,転移があるのに何年も元気にしている患者さんは珍しくありません。

(『明るいがん治療―切らずにピンポイント照射』植松稔 p.(2) 三省堂

私の場合は,直径10cmにまで腫瘍が大きくなり,転移も3か所ありました。
一人ひとりのがんについては,がん細胞の分裂の速さ,浸潤や転移の度合い,患者さんの年齢や全身状態,選んだ治療法の適切さや身体的負担の強弱,などの要素がからみ合って,がんの経過と結果が決まります。
 (『明るいがん治療―切らずにピンポイント照射』植松稔 p.(2) 三省堂

医療技術はこの出版時点からさらに進歩しているのは間違いないでしょう。

ですが,がんという病気の個人差や,患者さんそれぞれの状態に関する表現は,おそらく何年経っても変わらないはずです。

 

過信しすぎず,「自分のがんもこれで治せるかもしれない」という可能性の一端として捉えればいいと思います。

 

何をもって胡散臭いとするか,その判断材料はそれぞれ異なるかもしれません。

もしかしたら,高額な治療費が気になるのでしょうか。

 

費用については,治療費だけでなく,乳がんの治療にかかったお金の話を過去に書いていますので,ご参照ください。 

私が治療していた当時は,UASオンコロジーセンターという名称でした。

2008年のことです。

 

そのときも,子宮頸がんで入院していた病院のスタッフの一部から「乳がんはやはり手術,手術,手術。そしてホルモン治療」と言われていました。

治療法を探すなかで,もっと「怪しい」「胡散臭い」治療法もありました。

詳しい名称は伏せますが,いわゆる健康食品系やお祈り系も含め,どれだけもっともらしいことを言われても,信用できませんでした。

 

ですが,この植松先生の治療法に関しては,聞けば聞くほど「怪しい・胡散臭い」という疑念は消えていきました。

先生のことばはすべて「信じ込ませよう」という『欲』ではなく,ただ事実を開示しているものです。

 

常識=標準治療はもちろんすばらしい。

それまでの医療関係者の知識と患者の経験など,医学の結集であり,あらゆる情報が詰め込まれた上でのものですから。

 

ですが,常識や正論に縛られない発想が,現代のイノベーションを生み出しています。

その常識を選ぶも選ばないも,理解力が必要です。

 

胡散臭いと決めつける前に,いろんな情報を得て,咀嚼すればいいだけのことです。

それでも「胡散臭い」「怪しい」と言うのなら,「常識だけがこの世のすべて」という解釈しかできない人なのでしょう。

無理してわかってもらえなくてもいいのかな,と思っています。