生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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がんが治ってからやったこと・通信制大学編4【卒業後を考える】

前回の記事はこちらから読めます↓

blueguitar.hatenablog.com --------

ここまで,つらつらと通信制大学を選ぶに至った経緯を書いてきました。

 

ただ入学しただけで,学費を自動引落にしたまま1単位も取らずに自主退学…という人は多いようです。

なんともったいない。

お金を払ったのに,手に入るのは「何もしないまま終わった」という事実のみ。

それを学ぶには,あまりにも高すぎる授業料ではありませんか。

 

勉強の仕方や,単位のとり方などは,他にも詳しいブログやサイトがたくさんあるので,今ここでは書きません。

今回は,通信制大学で学ぶことを検討している人たちの助けになるよう,卒業後のビジョンの描き方を書いてみます。

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卒業後はどうしたいのか

大学卒業資格が得られればそれでいい=自己満足

通信制大学を卒業した後,どうなりたいのでしょうか。

私は年齢的にも,展望的にも「大卒である」ということを履歴書に書いて仕事を探すようなことはしません。

もちろん,どこかに雇ってもらうことがあれば,そのときは履歴書を書かなければならないでしょうが,大卒という採用基準に合致するように行動することはない,ということです。

私の場合,「がんが治ってからやったこと・通信制大学編その1」で書いたように,いつか海外で起業したり移住する可能性のために,大卒資格を取得しておきたいという自己満足の色が強いのです。

「大学卒業 」そのものが目的であって,それがゴールかもしれません。

 

生涯学習とか,ボケ防止といった名目で学び,卒業後を云々…という考えがない人もいらっしゃいます。

学ぶ理由は本当に千差万別。

他人にとやかく言われる謂れはないのです。

 

ですが,若い人なら,大学卒業資格が活かされる就職や転職もあるかもしれません。

20〜30代のうちであれば,ただの娯楽としての勉学にとどまらず,先の長い人生のこと,自分の将来を見据えた選択をするべきです。

通信制大学に対する評価はまだ低い

しかし,今の日本では,まだまだ通学よりも評価が格段に低いのが現状です。

「誰でも入れる・卒業できる」というイメージが強いのでしょう。

また,「受験勉強して入った人と一緒にしないで」という人もいるようです。

 

ですが,社会人になったら学歴による評価はほとんど関係ありません。

中卒であろうと,高卒であろうと,仕事ができる人は出世して稼いでいます。

 

就職活動で出会う採用担当者には,きちんと評価する人もいるでしょうし,「通信制=ダメ人間が行く所」などと言う人がいるかもしれません。

ですが,正当な評価をしてくれない会社に転職したとしても,きっといいことなどありません。

何よりも,社会に出ると実力で勝負しなければなりません。

仕事ができないと,高学歴ほど陰口たたかれるだけなのです。

「東大のくせに」「京大のくせに」と。

 

仕事をしながら勉強の時間を工面することは大変です。

また,大学である以上,それなりにレベルは高く,その勉強を独学でやるのもまた一苦労です。

この点は,実際に通信で勉強した人にしか理解されないでしょう。

 

学校のブランドや,そうした偏見の可能性に関係なく,何を学びたいのか,卒業後はどうなりたいのか,そこに強くフォーカスすれば,自ずと選択肢がふるいにかけられていきます。

 

ただでさえ孤独で,モチベーションを維持しにくい通信制大学に進もうと決めたのです。

ぜひ,大学卒業のその先をイメージしましょう。

ただの自己満足と言っている私でさえ,大卒資格を得たら,「もっとできることが増えるかもしれない!」という漠然かつ根拠のない期待を抱いています。

 

そうすることで,むずかしい勉強も,ただの通過点に過ぎないと思えるようになっていったのです。 

就職のサポートは期待しないほうがいい

「若い人なら将来を見据えた選択をすべき」と書きました。

ですが,多くの大学が,通信制の学生には就職サポートをしないようです。

 

ですが,大学に進学するからには,何らかの目的を持ったほうがいいと私は思います。

 

大卒資格だけでなく,就職に活かせる資格を取得するのか。

あるいは,自分の趣味として教養を蓄えるのか。

 

費用=コストは,お金だけではありません。

時間もまたコストなのです。

自分の人生に与えられた時間,無駄にしてはいけません。

 

「ボーッと無駄な時間を過ごすことも必要」という言い回しもたまに見かけます。

でも,ここで言いたいのは,その「ボーッと過ごす無駄な時間」が本当に必要なものなのか,ということです。

それは,ブラックな職場で神経をすり減らして仕事しているような人や,考え込みすぎて道が塞がれたように感じている人にかける言葉です。

そうではなく,ただただ無意味で無機質な時間のつかい方をするくらいなら,何かやってみたらいいのに,と言いたいのです。

 

大学進学に限らず,不純な動機だとしても目的意識をもてないのなら,お金以上に時間を損失してしまいます。

短い時間でもいいから,目の前の教科書や課題に集中する。

集中力がないという人も,せめて3分だけやってみる,3行だけ読んでみる。

すると,次第に入り込んでいけたりするものです。

そういう時間の積み重ねこそが,自信につながります。

その後の人生への種まきなのです。

 

若い人は,まだまだ明るい未来が待っています。

どうせ勉強するのなら,そして通信制大学という選択をしたのなら,卒業した先の,そのまた先の将来を存分にイメージして,そのイメージを叶えてくれる大学を吟味してください。