生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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環境を変えることで人生を変えた話2【誰にも言っちゃダメ】

前回の記事はこちらから読めます↓  

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人生を大きく変えたいのなら,強烈なインパクトが必要であり、まずは住む所を変えてみましょうとお勧めしました。

 

私が上京するにあたって,そのことを知っているのは,母親と,本当に仲のいい,信頼できる友人2人だけでした。

余計なことを言われることで,心が折れたり,どうでもいい人にまで知られてしまうことがどんなに面倒なことか。

 

今回は,環境を変えるためには,誰にも相談してはいけないということをお伝えします。

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ドリームキラー

「ドリームキラー」ということばをご存知でしょうか。

否定的なことを言って、相手の夢や目標達成を邪魔する人たちのことです。

 

心配からなのか,嫉妬からなのかわかりませんが,聞かされた夢や目標を否定してくる人のことです。

そんな人に心を折られてしまっては,環境を変えることはできません。

「やっぱりやめとこうかな」という気持ちになってしまい,結局,元の木阿弥です。

 

このままでは何も変わらないと思い知ったのなら,ガラリと環境を変えるしかないと決めて,着々と,そして黙々と準備を進めましょう。

他人に人生を左右されてはいけない

私は30代に入ってから上京しました。

それまでは,親が離婚してから移り住んだ母の郷里で暮らしていました。

 

高校の同級生と遊んだりするのは楽しかったのですが,そんなに人数も多くなく,いつも決まったメンバーで集まることが多かったです。

ですが,どうしてもヒエラルキーというか,お山の大将的なポジションの人に,いつも小言をいわれていて,それがとても苦痛でした。

 

彼女は地元の名士と結婚したこともあって,顔が広く,アルバイトを紹介してもらったこともあります。

楽しくおしゃべりする間柄ではありましたが,事あるごとにマウントを取ってきたりするのが,どうしても性に合いませんでした。

 

東京に行きたいとずっと思い続けていたものの,当時おつきあいしていた人と結婚の話も出始めていたりして,なんとなく諦めつつあったのです。

 

20代半ばのある日,なんとなく恋愛がうまくいかない期間が訪れました。

だったら,いっそ別れて上京しようか。

そんなことをぼんやり考えて,ふと何気なく「東京に行こうかなと思ってる」と彼女に相談してみました。

夢も目標もつぶされる

すると。

「その歳で行ってどうするの? 親のことも考えなよ。私のお母さんなんて,もう60だよ」

 

たしかに,気がかりなことではありました。

この歳で。

親をひとり残していくことになる。

どうしよう。

 

当時,20代半ば。

その彼女は3人きょうだいの末っ子なこともあって,親御さんは60代を過ぎていました。

私の母はまだ50代でしたが,親のことを言われてしまっては…

 

そして私は,本当にその彼女の一言で,上京するのをやめてしまいました。

まさしく,彼女こそドリームキラーだったのです。

 

それから実際に上京するまで,さらに4年ほどかかりました。

彼女が言ったことは,心配だったのか,呆れたからなのか,それはわかりません。

たぶん、呆れて小バカにしていたのだと思います。

 

でも、彼女が私の人生を決めたのでしょうか。

いいえ,そんなわけはありません。

夢を潰されるようなことを言われても,「それでも私は東京に行く」と決めることができなかった私の弱さがそうさせたのです。

 

どんな答えが返ってくるか想像もせずに,悩みを打ち明けたいという欲求だけを吐き出し,そして返ってきたことばに心が折れたのです。

環境を変えたいなら誰にも言ってはいけない

環境を変えたいなら,誰にも言ってはいけません。

信頼できる人だとしても,相手をよく吟味してください。

 

悩んでいると,誰かに助けを求めたくなります。

発せられたそのことばに振り回されない自信があるのなら,悩んだりしませんよね。

 

ですが,自分の道は,自分で切り拓かなければなりません。

誰にも言わずに,淡々粛々と自分で選択していけば,たとえ間違っていたとしても,他人のせいにすることのない,誠実な自分が築き上げられるのです。

黙って上京した

それから数年後,長くおつき合いしていた人とお別れしました。

勤めていた職場も辞めました。

 

紆余曲折あったのち,本当に上京することを決めたとき,先にも書いたとおり,母と,信頼できる友人2名にだけ伝えました。

その友人たちが送別会を開いてくれて,気持ちよく出発しました。

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例のお山の大将の同級生には,一言も言いませんでした。

母の話によると,母が勤務する職場に彼女がやって来て,居所を尋ねられたといいます。

心配しているという内容が書かれたはがきも旧住所から転送されて来ました。

もちろん返事なんて出しません。

 

ですが,さらに数年後,母からとんでもないことを聞かされました。

余計なことまで言いふらされる

なぜ私が地元にいないのか,従兄弟から尋ねられたそうです。

学区も高校もまったく違うので縁のないはずの,その従兄弟と,私の別の友人が,なぜか知り合いになってしまったらしいのでした。

 

狭い土地では、こうした危険もあります。

居場所を尋ねられた従兄弟も答えられるわけがなく,「あいつはどこにいるんだ」と,ちょっとした騒ぎになったとのこと。

 

噂の出処は,あの彼女しかいません。

どれだけ言いふらしたのか。

 

とはいえ,母には箝口令を敷いていたので,どこにいるかは誰も知る由もありません。

 

申し訳ないけど,お世話にもなったけど,もう支配されたくない。

現在も数年に一度,母の家へ行くことはありますが,彼女たちに連絡をすることはありません。

もはや,「帰省」とすら表現していません。

 

いまなら,名前をググったら出てくることもあるでしょうから,それで知っているかもしれませんね。

ですが,それでももう会うことはありません。

 

環境が変われば,人間関係もスッパリと変えられます。 

あと必要なのは,ほんのちょっとの忍耐,そして少しのお金です。

 

続きは次回。