生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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日傘が欲しい

前回の記事はこちらから読めます↓ 

blueguitar.hatenablog.com

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はてなのお題に乗っかります。

 

傘はなるべく持たないようにしています。

忘れるから。

理由はこれしかありません。

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そういえば,鹿児島のUMSオンコロジークリニックで乳がんの治療をしていたのが,2008年のちょうど今頃。

梅雨に入ったばかりでしたが,日傘を買いました。

放射線を照射している患部に直射日光が当たらないようにして,と言われ,山形屋デパートに買いに行きました。

 

シビラの黒い日傘。

骨が16本あって,刺繍がおしゃれで一目惚れしたのでした。

晴雨兼用。

折りたたみ式ではないけれど,中心の棒が2段階に短くなって,バッグには入れられないけれど,大きな雨傘のように長くもない。

この中途半端な長さのおかげで,逆に,どこかに置き忘れるということはありませんでした。

 

10年近く愛用しましたが,木製のハンドルが割れ,黒い生地は灼けて赤茶けてしまいました。

ハンドルを付け替えてくれる所を探しましたが,近くでは見つかりませんでした。

できれば,ハンドルに限らず,生地も染め直したりして,使い続けたいのですが。

 

新しいものを買いたいけれど,あの日傘を超える物になかなか巡り会えずにいます。

 

それまでは,どちらかというと,「日傘を差すなんて,上品すぎて,自分のキャラじゃないわ〜」と思っていたりもしたのですが,自分が使うようになってみると,案外快適。

 

現在は,特に日焼けなどを気にしているわけではないのですが,日傘が欲しいなと思うときがあります。

地球温暖化のせいなのかわからないけれども,当時よりもなんだか,日差しが痛く感じるようになってきました。

 

雨傘は,すぐに電車の中で忘れてしまうので,ビニール傘ばかりになってしまいました。

そのせいか,日傘についても最近はさほど欲しいと思わなくなってきました。

 

夏が近づくと,デパートの傘売り場には行くのですが,あの頃に比べると,生地がペラペラして安っぽいものばかりのように見えてしまいます。

傘もファストファッション化しているのでしょうか。

お安くはなっているようですが,ビニール傘の延長のようなものばかり。

少し値段は張ってもいいので,しっかりした作りの日傘を探してみようかな。

 

でも,雨傘のように電車なんかに置き忘れたら,やっぱり悔しくなりそう。

もうしばらく,新しい日傘とは出会えなさそうです。

今週のお題「傘」