社会人が勉強を習慣化させるためには1【回数を重ねるのみ】
前回の記事はこちらから読めます↓
blueguitar.hatenablog.com--------
改めて,タイトルに書いた「社会人の勉強」とは,仕事や家事などの任務をもちながら,何らか別の枠組みで勉強しようとしている人のことを指します。
資格を取りたい,昇給のための試験を受けなければならない,または,私のように通信制大学を卒業したい,という社会人は増加傾向にあるといいます。
そういう社会人の方は,学校を卒業しても勉強は続きます。
職場で仕事をすることそのものが勉強になる人もいるでしょう。
だけど,勤務時間以外の勉強時間を確保できないという悩みを抱える人も多いのではないでしょうか。
また,それを習慣化できずにいるのも,また悩ましいですよね。
私もこれまで,社会人として活動しつつ通信制大学で学んでいるなかでの勉強のやり方について,いろいろと書いてきました。
- がんが治ってからやったこと・通信制大学編1【大卒になりたい】
- がんが治ってからやったこと・通信制大学編2【学費が良心的】
- がんが治ってからやったこと・通信制大学編3【学ぶ大学の選び方】
- がんが治ってからやったこと・通信制大学編4【卒業後を考える】
- 通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(1)】
- 通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(2)】
- 通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(3)】
- 通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(4)】
- 通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(5)】
- 通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(6)】
そこで今回は,どうやったらその勉強時間を確保し,そして習慣化させられるかを考えていきましょう。
結論から言ってしまうと,とにかくやるのみなのです。
少しでもいい。
1行だけでもいい。
つまらなくても,むずかしくて投げ出したくても,続けるのみ。
「それができないから苦労してるのよ!」
と言われてしまいそうですが,とにかくコツコツと回数を重ねるだけです。
「千里の道も一歩から」
よく言われることばですが,その千里が遠すぎて,それだけでもやめてしまいたくなりますよね。
いろいろな方法論も紹介されていますが,正直言って,それはある程度習慣化が身についた人,ある程度のやる気のある人に向けたものだと私は思います。
自分に合う・合わないは,やってみなければわからないものです。
もちろん,本やネットで見た勉強法や時間術などは,「いいかも!」と思ったら試してみるべきです。
「愚直にやってみたけど,効果が出ない」
「これは本当に成果が出るものなのか?」
そういった疑問が湧いてきても,もう少し続けるほうがいいでしょう。
認識が間違っていないか,もっと意識を変えるべき部分がないか,まずそちらのほうを顧みてください。
どうしても合わないというのであれば,そこではじめて,そのやり方から離脱してもいいでしょう。
簡単にあきらめず,自分なりの創意工夫を試してみて,それでも「無理!」となったときにやめても遅くはありません。
天才でないのであれば,それまでの学習習慣や読書の習慣がないのであれば,そして,勉強できるような環境がないのであれば,そこから行動を積み重ねるしかありません。
ティッシュペーパーのように,1枚1枚はとても薄い紙でも,何百枚と重なることで,箱に入れられたあの厚さになるのです。
「習慣にする」という表現もまた,誤解を生んでいるかもしれません。
「習慣」って,なんだか,決まった時間に決まった量をやるというイメージではありませんか?
そうではなく,「どこにいても,どんな時間であっても,ほんの少しの量でもいいから続いていること」こそが習慣なのです。
1日10分,いや,5分でもいいから手を伸ばす。
寝る前でも,移動中の電車でも,銀行や携帯ショップの待ち時間でも。
「やらなきゃいけないんだけどな… 全然モチベーションが上がらないからな…」
それでもいいのです。
勉強の教材を手にとることから始める,ここからやってみてください。
テキストはもちろん,ペンとノートだけでもいい。
それが当然のようにできているのだったら,テキストを3行だけでも読む。
できていない人でも,ノートに勉強計画や愚痴を書くだけでもいいのです。
それでも,どうしてもモチベーションが上がらないときは,もうその日はやらない。
だけど,テキストを手に取る,それさえできればOKとしましょう。
「まったく離れなかった」のであればいいのです。
また次のタイミングで,テキストを手に取ったり,ノートを広げることをやります。
「楽に楽しく」を求めても,やがて楽しくなくなります。
そうしたら,また中途半端にやめてしまうだけです。
そもそも,世の中には「らくらく!」とか「速く」とか,そういった一足飛びなフレーズやワードがあふれ返っています。
「楽に楽しく○○が身につきます」
「●●するだけですごいスキルがあなたにも」
古今東西,こうした宣伝文句は跡を絶ちません。
どんなに「らくらく!」と謳うスクールや講座であっても,何回かは通わなければいけないでしょう。
講義の動画のURLを教えられただけで高額な授業料を取るスクールもあるようですが,それにしても,何回も何回も繰り返し見ることになるはずです。
求めるのは楽しさではありません。
もっと違うことを求めなければ,勉強の習慣化は身につきません。
では,何を求めるのか。
次回に続きます。