生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(6)】

前回の記事はこちらから読めます↓ 

blueguitar.hatenablog.com--------

「もう少し」とタイトルにつけておきながら,まだまだ続けてしまっています。

申し訳ないです。

社会人や直接通学することのない人が,自力で勉強の計画を立てたり,自分なりの勉強方法を確立するには,自分の学習能力や勉強の環境を把握しなければ,真の効率化には結びつきません。

急がば回れ

これができなければ,独学がほとんど大多数である通信制大学での勉強はやめたほうがいいとすら,私は思っています。

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教科書に対するスケジューリングを考える〜その3

なぜ細かく区切って,テキストを読む時間を測るようなことをするのか,そんな面倒なことをしなくても,もちろん勉強を始めることは可能です。

ある日,同じ大学の同じ学部に在籍しているという人と話しました。

(以前にも少し書いたと記憶しています)

 

普通課程で入学して4年経つのに,1単位も取れていないと泣きつかれました。

そのとき,その人が言ったセリフが忘れられません。

「簡単に単位が取れる科目はありませんか?」

 

噂には聞いていましたが,本当にそんな人がいるんですね。

通学の学生だと,「楽単」と言われる科目の情報交換をしていたりするようです。

しかし,通信生に関して言うと,楽単かどうかは各個人によって向き不向きがあるとしか言えないように思います。

 

たとえば,私の場合,英語はわりと得意なほうなので,私にとって英語の科目はすべてが「楽単」でした。

ですが,英語が苦手な人にとっては,たとえやさしいレベルでカリキュラムが作られていたとしても「楽単」とは感じにくいのではないでしょうか。

 

通学だと,授業を直接受ける教員との相性で決まったりもしますが,通信の場合,平等に教科書が与えられるだけです。 

その平等に提示された内容を理解できる,その時点での実力を知るために,読む時間を測ろうとおすすめしているのです。

時間を測ることで見えてくること

前回お伝えしたようなやり方で読む時間を測ることで,「この教科書に対する自分の実力」が見えてきます。

この教科書を読みこなすための時間間隔」が見えてくるのです。

 

勉強する時間を1時間と決めたら,何が何でも,このページまでやってしまいたい。

そう考えがちになりますが,それだと,目標のページまでたどり着けなかったときに罪悪感が生まれてしまいます。

 

せっかく勉強する覚悟を決めたのに。

この科目を履修すると決めたのに。

卒業すると誓ったのに。

自分との約束を守れない自分を責めることになってしまいます。

 

それを回避するために必要なのが,「この教科書に対する自分の実力の把握」であり,「この教科書を読みこなすための時間間隔を知ること」なのです。

 

勉強する時間を1時間と設定したのなら,その時間で読み進められるページ数を把握しておきましょう。

 

前回書いたのは,3分で2〜3ページ読める,また,5ページを8分前後で読めるという例でした。

1分あたりでは1〜2ページ読めることになります。

1ページあたりでは1分〜2分弱くらいで読めることになります。

 

1時間に換算すると60ページ,順調に行けば120ページも可能かなというところです。

もしくは,60ページを1時間から2時間弱という考え方もできますね。

 

ずいぶんと開きがありますが,理解が深まってどんどん読みやすくなるかもしれません。

逆に,だんだん難しくなっていってしまい,右肩上がりに進むとも限らない。

ですので,これくらいは大雑把で構いません。

 

これを無視して,「いいや,自分は1時間で150ページ進める!」と考えてしまうと,たとえ進められたとしても,しっかりと理解できない可能性があります。

 

「3分なんて短い時間じゃなくて,1時間読み続ける!」と,長い制限時間を設けても,人間の集中力は60分も持続しません。

できたとしても,その60分のうち,どこかでふとした息抜きが無意識に入り込んでいるはずです。

ですから,持続させるにしても,15分とか20分とか,ある程度区切って,数分休んで繰り返す,それを何回もやるほうが全体の集中は持続しますし,疲れにくくなります。

メリハリをつけて勉強しましょう。

 

ここで大事なのは,教科書をきちんと理解しながら読むということが大前提です。

ただ,理解するといっても,うんうん唸って噛みしめるのではなく,「あ,そういうことね」という感覚です。

サクサクと速く読めるのは理想ではありますが,何度も言うように,未知のジャンルや苦手な分野は,しっかり理解することを心がけるしか,勉強の近道はありません。

 

そうは言っても,150ページ進めたい。

そんな人は,どうしたらいいのでしょうか。

きちんと理解するには,それなりの時間を確保するしかない

150ページ進めるに必要な時間を確保するしかありません。

上の例で言うと,少なくとも2時間半はかけてください。

 

繰り返しになりますが,きちんと理解をしながら,しかし,噛みしめすぎずに「ふむふむ」という感覚で読みます。

 

長々と書いてしまったので忘れがちになりますが,ここでは,あくまで教科書を理解するための『読み込み』の段階であって,その科目に取り組むための心構えの段階にすぎません。

 

その心構えがなければ,勉強する時間を確保できません。

スキマ時間で勉強しようと思っていても,その科目がむずかしいということばかりにとらわれてしまい,結局は放り出して逃げ出してしまうことになりかねないのです。

 

改めて読み直したときに,すっかり忘れてしまっている箇所があるかもしれません。

ですが,レポートを書くまでに,また,試験を受けるまでに何度も何度も教科書に目を通していくことになります。

効率を求めるよりも,遠回りでも愚直なやり方で積み上げていくしかないのです。

 

だいぶくどくなりました。

私は天才ではないので,こうしないと勉強に臨めないのです。

 

ここまでは,『学習計画 』の話でした。

『勉強方法』については,また回を改めて書いてみます。

一休みひとやすみ。