ストレス耐性を上げる方法をもう少し【物事の捉え方を変えよう】
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blueguitar.hatenablog.com--------
ストレス耐性が低かったゆえにがんが発症したと思っていることは,以前の記事にも書きました。
記事に書いてみようと思ったのは,がんの治療当時に書いていたブログの下書きを読み直し,「ストレス耐性が低いと,やはり本当にがんになるのかもな…」と感じたからでした。
今回は,ストレス耐性を上げる方法をもう少しだけ模索してみます。
(なお,私のがんの原因は特定されていません。あくまで,素人である元がん患者が,一人勝手に感じている所感を元にするまでですので,医学的根拠,学術的根拠に基づくものではありません)
免疫力とストレスの関係
乳がんと同時に子宮頸がんが再発した2008年。
まず,子宮頸がんの手術をしました。
その1か月後の診察の様子が,かつてのブログの下書きに残っていました。
主治医のS先生からの話です。
切り取った病巣の写真を見てもらいたいんだけど…
(コルク板に乗せられた病変の写真。実は初めて見る)今回は、上皮内がんということで0期ですが、1ヶ所にがん細胞が集まっているのではなくて、切り取った部分すべてに小さく点々と散らばっているの。
“こりゃ危ない”と思って、5mm余分に切って、電気メスでしっかりと焼いたので、大丈夫だと思うけど。
そんでね、今回なぜこんなことになったかという話なんだけど、これまでの約2年半、ずっとほとんど問題なかったでしょ。
昨年9月に細胞診Class2というのが出たけど、この程度だと消えてしまうことが多いから、そのままにしておいたの。
ところが、今回3月の検診で細胞診Class4って出て、こんな半年でぐゎーん!と上がっちゃう人って、滅多にいないの。
それで、わたしもいろいろと文献なんかを調べてみたのよ。
おそらく、乳がんが出てきたからだと思うの。
この半年くらいで、免疫力が落ちるようなことがあって、乳がんと免疫力が闘うので、そっちの方に持っていかれちゃったと。
つまり、子宮頸がんの再発を防止するためには、しっかりと乳がんを治すことが大事です。
乳がんを治すことで、免疫力も落ち着いてきて、子宮頸がんにも影響を及ぼすことがなくなると考えます。
「免疫力が落ちるようなこと」と言われて,思いあたることがありました。
当時お付き合いしていた人からのモラハラです。
このことは,少しだけ以前にも触れましたが,詳しく書いていませんでした。
思い出すのがつらい部分もあり,それはきっと10年以上経ってもまだ,消化できていないことがあるからかもしれません。
まあ,長くなりそうなので,平穏な気分のときにでもいずれ書いてみたいと思っています。
ストレスの話に戻ります。
免疫力とストレスの話は,昔から既にいわれてきました。
ストレスが自律神経のバランスを崩し,免疫システムに影響を及ぼします。
www.kanagawas.johas.go.jp免疫力とは体内に侵入した細菌やウイルス、腫瘍などを排除する力です。
免疫システムを担っているのは免疫細胞である白血球です。
白血球は主にリンパ球、顆粒球、マクロファージの三種の免疫細胞が存在します。リンパ球は免疫担当細胞であるナチュラルキラー細胞にも関係しています。
免疫システムも自律神経支配を受けています。活発な状態では交感神経が優位になり顆粒球の比率が上昇、穏やかな状態では副交感神経が優位となりリンパ球の比率が上昇します。
ストレスが過度になれば自律神経のバランスが崩れ自律神経失調症や心身症、神経症といった心理的・身体的症状があらわれるようになります。
私たちが持続的な強いストレスを受けると、脳からストレスに反応してステロイドホルモンや神経伝達物質が分泌され、白血球中のリンパ球や細胞の働きを低下させます。
(太字は私がつけました)
やはり,単発的なストレスではなく,持続的にストレスを受けることによって,免疫システムに作用するということです。
どうやら,あのとき受けたモラハラは,私のがんの原因だと認めざるを得ません。
(そう思いたいだけかもしれません)
ですが,同じようなことを言われても,されても,平気な人もいれば,私のように病気になるほどの人もいる。
この違いは何なのでしょうか。
それはやはり,物事の捉え方なのかなと,今になって思います。
ある友人に言われたことがあります。
「私は言われたら言い返すから,モラハラなんて受けることはあり得ない」
たしかに,その友人は理路整然と正論を吐くタイプです。
私は,攻撃されたらすぐに泣いてしまうタイプでした。
マイナスなことやネガティブなことをぶつけられると,カラダが即反応して泣いてしまうのです。
これこそまさに,ストレス耐性が低いことの表れです。
「条件反射なんだからしょうがない」と諦めて溜め込み,溜め込みまくった結果が,がんだったのでしょう。
もちろん,直したくて治したくて,どうすればいいのか,まったくわかりませんでした。
理不尽なことが襲ってくるのは,だいたいいつも不意打ちです。
予期しないタイミングで,突然言われるのです。
では,どうすれば,少しでも理不尽なことに襲撃されても,それを回避できるのでしょうか。
いろいろな側面から考えてみます。
物事の捉え方を変えてストレス耐性を上げる
生活習慣の改善ももちろん大事
健康管理のためには,生活習慣を変える必要があることは,誰もが認識するところでしょう。
お酒の量を減らすとか,タバコをやめるとか,塩分を控えめにするとか,スポーツを取り入れるなど,大なり小なり心がけている人は多いはずです。
私も以前の記事で書きましたが,思い出したときに呼吸を整えることで,平静を取り戻すようにしています。
睡眠もなるべく7〜8時間は取るように決めています。
2つのがんが発覚した前後は,上で書いたモラハラを受けていた時期でもあり,その頃はお酒の量も多かったし,さまざまなことが思い出されて眠れなくなったりしていました。
そのような行動に移る引き金になったのは,やはり私の物事の捉え方だったのだと思います。
モラハラを投げつける相手に対する態度を決めるのは,それと決別するための考え方です。
その根底にあるのが,物事に対する捉え方なのではないでしょうか。
そうした仮定の上で進めてみましょう。
自信・自己肯定感を高める
そもそも私は,とても自分に自身のない人間です。
世の中には「自信しかない」という人もいるようですが,基本的に人間は,自信のある部分とない部分が並立しているというのが,これまでの私の経験では見えています。
しかしながら,とんでもないレベルの裏切りを受けたとか,毒親に育てられたなどの経験がある人は,自分に対する自信が失われ,自分のことを尊い存在であると思えなくなります。
自信,それは自分に対する信頼感です。
自分がやれることに対して,これならやれるという確固たる思いのことです。
それまでの経験を積み重ねて構築された,自分への信頼です。
それまでの私の人生は,自信を構築できなかった人生でした。
自信がないから,モラハラをされても受け止めるくらいしかできない。
自信がないから,理不尽なことをされても,自分の意思や意見を持つことができない。
自分の存在を肯定できないから,やっても無理だと思ってしまう。
自分の存在を肯定できないから,「でも」「だって」「どうせ」しか言えなくなる。
「紙に書き出しましょう」とか,「自分を褒めましょう」とか,よく言われます。
それもいいと思います。
私は,そうしたことでさえも,「なんか面倒くさいな」「嘘っぽくなるな」と思っていました。
どこまでひねくれてるんでしょう。
そこで私は,自分がそれまでにやったことでうまくいったことだけを思い出すようにしていました。
思い出せばいいんです。
昔の記憶から引っ張り出してくるだけでいいんです。
そうすると,その次の「紙に書きだしてみよう」「自分を褒めよう」に移ることができました。
それを1日1回でいいので,何個も思い出せるように心がける。
しかし,「1日1回」となると,それを継続できなくなることで,また自己嫌悪に陥ってしまうかもしれません。
継続も大事ですが,忘れなければいいのです。
「連続して,やる」ということに意義があるという風潮があります。
連続が途切れたら価値がなくなるかのような。
「三日坊主」という言葉があるくらい,もう3日でやめたのかよ!というような。
3日で忘れたら,また再開すればいいのです。
薄紙を重ねるように,厚くしていけばいいだけです。
ティシュはあんなに薄い紙なのに,400枚も重ねられると当然,箱に入れられるくらいの厚さになっています。
それと同じことです。
継続とは,「連続して,やる」ことではなく,「意識の中から抜け落とすことなく,やる」ということだと,私は思うのです。
「継続は力なり」といいます,もちろん継続することで力がつきますが,継続することそのものが力なのです。
そして,それはいつか自信につながります。
もちろん,逃げてもいいです。
ブラックな会社にい続けることは,継続でも何でもありません。
それこそ,持続的なストレスであって,自信や自己肯定感の構築の妨げになります。
直感でもいいので,マズイ・ヤバイと思ったことからは逃げましょう。
逃げられたことこそ,それを見極めることができたという自信につながるはずです。
自分の自信を構築する,ここから始めてみましょう。
長くなりそうなので,次回に続きます。
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