生きた証をつらつらと 〜2つのがんを同時に患いました~

直径10cm・転移3か所・ステージIIIの乳がんを切らずにUMSオンコロジークリニックで治療し、子宮頸がんも4度の手術で温存して12年が経っても、まだ息をしている女の生き方

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自分の異変に敏感に気づけるようになっておく【のどが詰まる感じ】

前回の記事はこちらから読めます↓ 

blueguitar.hatenablog.com --------

今日は2008年6月18日の日記から。 

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水曜の朝は採血で始まる。

「おはようございまーす」 看護師のささやきで、脳だけが3割くらい起きる。

ほぼ眠ったまま、ドアに近い方の腕を出す。

ほぼ無言のまま、針を刺されて8割目覚める。

13cc採って、看護師は去っていく。

「おやすみなさーい…」

時刻は6:30。

こうして水曜の朝は始まる。

おつな目覚まし時計である。

しかし、また寝る。

二度寝は楽しい。

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入院していた病院では,毎週水曜の朝食前に採血されることになっていました。

これで腫瘍マーカーや白血球の値を確認するのです。

 

こんなお気楽なことを書きつつも,この数日前から喉に違和感があって,“もしかして転移?”と心配していました。

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電停の前で、 『乳がん甲状腺診断』 と書かれたクリニックの看板があった。

ヤバイ。

部位が近いから、転移もありえるかも。

痛みはないが、ちっちゃい綿あめが詰まっているみたい。

ものを飲み込むとき、一層強くそれを感じる。

ずっと以前にも、似たような症状は経験している。

耳鼻科で診てもらったが異常なし。

自分なりにいろいろ調べたが、結局そのときは、 “ヒステリー球”と自己判断した。

ストレスから来る、喉の筋肉の異常。  

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ヒステリー球については,こちらのKracieのサイトに詳しく書かれていました。

www.kracie.co.jp

・不快感、異物感がある
・喉がつまって苦しい…。
・喉に何だか違和感がある
病院で検査をしても原因がわからない、このような症状があることを「咽喉頭異常感症(いんこうとういじょうかんしょう)」といいます。また、ヒステリー球とも呼ばれています。

知らない土地を楽しんでいるつもりだったけど, やはり,ストレスが溜ってきていたのでしょう。

このような喉の違和感や喉のつかえを感じやすい人には、いくつかの傾向があります。「普段からストレスを発散することが苦手な人」、「嫌な思いをしても我慢してしまうタイプの人」で、また、比較的女性に多く見られる症状です。 

まったくそのとおり,私もストレスの発散が苦手で,溜め込みやすい性格です。

だからこそ,2つのがんを同時に抱えるようなことになってしまったと思っています。

そのあたりは,過去にもストレス耐性を上げるためにやったことについての記事を書きました。

blueguitar.hatenablog.com

blueguitar.hatenablog.com自分のカラダの異変に気づけないくらいに溜め込んだせいで,がんにかかったというのが持論です。

ちなみに,何度もこのブログで書いていますが,私のがんとストレスとの因果関係は不明です。

 

ところで,私が治療していた2008年の頃は,植松医師の診察も同じ水曜でした。

同じ日の日記には,診察のことも書いていました。

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植松医師がいたので、訊いてみた。

「正中には当たっていないはずなんだけどねぇ」

これも放射線の影響ですか。

「うん、恐らくね。だとしたら、もっと痛くなってくるよ」

痛くなるの~?

薬とか出る?

「よくうがいして」

う、うがいですか… これまたトラディショナルな…

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この後,喉の違和感がさらにもっとひどくなったり,痛くなるようなことはありませんでした。

実際,がんの治療がすべて終わってからの10年以上,疲れが溜まったり,理不尽なことがあると,この症状がたまに出るときがあります。

そうしたストレスのサインが喉の違和感として出やすいという体質だったのですね。

それまでも,もしかしたらそういうことはあったのかもしれませんが,軽く考えていました。

 

カラダは正直です。

私が乳がんを見つけたときも,ほんの些細なきっかけからでした。

このことについては,またいずれ書きましょう。

自分の異変には,必要以上に恐れることなく,しかし,敏感に気づけるようになっておきたいものです。