通信制大学についてもう少し【私の学習計画・勉強方法(3)】
前回の記事はこちらから読めます↓
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何年で卒業したいのか,覚悟を決めて,どのように履修計画を立てるべきかを書いてきました。
そして,1年間に勉強できる時間をイメージした上で,科目を選択したほうがいいと述べました。
◇ 卒業までの計画を立てる(←前々回,前回)
◇ 1日に勉強できる時間を確保する
◇ 勉強方法
今回は,その次の段階,どのように勉強時間を確保したらいいのかを考えてみましょう。
勉強できる時間を確保する
何度も言うが覚悟を決める
「この大学を卒業する」
そう決めたからには,「勉強する」という決意と覚悟を固めなければいけません。
覚悟といっても,そう硬いことを考える必要はありません。
仕事がある日とお休みの日とで,自由に使える時間は変わってくるでしょう。
その中でやりくりして勉強のための時間を確保すると決意するのです。
もちろん,スケジュールを立てたとおりには進まないこともありえます。
それでも,あらかじめ「この日の何時から何時までは勉強に充てる」とまず決めておかなければ,いつまでも着手することはできません。
せめて30分,いや,せめて15分でもいいので,教材に触れる時間を作る覚悟を決めてください。
コツコツと勉強することを積み重ねていくことでしか,卒業には近づけないのです。
そのためには,勉強を日常生活の中で習慣として取り入れていくしかありません。
勉強を習慣化させるための簡単な考え方
勉強を進めるためには,やはり習慣化が必要です。
クセづけから始めることで,「面倒でもやろう」という行動様式に変わっていきます。
とはいえ,「よし,じゃあ勉強しよう」とはすぐにはならない人も多いでしょう。
どんな勉強法や時間管理の本にも,「スキマ時間を利用する」「仕事が終わってからカフェで30分」などのやり方が書かれています。
そのスキマ時間を使って勉強だ!と進んでいけたらいいのですが,それまで勉強の習慣がなかった人には,それすらもむずかしいかもしれませんね。
そこで,まず,スキマ時間を見つける気持ちを持つことから始めます。
気持ちを持つだけで構いません。
「勉強しなきゃ」という義務感のようなものが抱けずに凹むより,まずこちらが先です。
ちょっとした時間のスキマを感じたら,「こういうときに,ちょっとだけテキストを読めるかも」と思うだけでいいのです。
そこから勉強へと進めなくてもいいので,自分の生活の中にあるスキマ時間に気づくことから始めましょう。
「どこだ,どこだ,私のスキマ時間はどこだ?」とギラギラさせなくても,ふと気づいたときでOK。
また,あとから気づいて凹まなくてもいいのです。
そのスキマ時間にスマホを見てしまっても自分を責めないこと。
「あのとき15分くらい空いたよな,だったら勉強すればよかった」
そんな悔やみ方をするようになってきたらしめたもの。
そのときは勉強に移行できなくてもまったく構いません。
時間を見つけようという意識だけをもっていれば,やがてそれを発展させようという意識に変わってきます。
それが積み重なってくると,次第に「このスキマ時間を使って勉強しよう」という気持ちになってくるのです。
習慣化とは,回数の積み重ねに過ぎません。
「こういうときは,勉強できるかも」と気づこうと心がける,それがすでに習慣化の第一歩です。
勉強する時間の区切り方
ここからは,上で書いた勉強の習慣化が身についていることを前提に進めます。
前回,3か月ごとに区切って勉強する科目を決めるということを書きました。
そして,さらにここから,自分で選択した科目を細かく区切って,学習計画を立てます。
やはりここでも,区切って考えましょう。
その前に,その科目の教材とお近づきになっておきます。
たとえば,テキストが300ページあったとします。
これを頭からきちんきちんと読んでいってもいいのですが,ちょっと読んでみたら,むずかしいことばかりで,もうダメだ〜と放り投げてしまいたくなるかもしれません。
それは実にもったいない。
せっかく勉強する気になっていても,心が折れてしまっては,またそこでストップです。
だったら,どうやって勉強を進めていけばいいのか。
300ページのテキストを,まずはパラパラとめくって眺めるだけでOKです。
写真集を見るようにめくるだけです。
ただし,必ず1枚1枚めくってください。
多少,手が滑ってめくりそびれてもいいのですが,必ず1枚1枚めくります。
あまりゆっくりにならず,ただめくって紙面を目に入れるだけです。
そして,必ず最後のページまでやってください。
この時点では,ただの写真集です。
理解なんて必要ありませんから,最後まで1枚1枚めくります。
ご存知の方も多いでしょうが,これは,山口真由さんの『東大首席弁護士が教える超速「7回読み」勉強法』にも書かれている,1回目のパラパラ読みとほぼ同じ手法です。